高校時代の友だちのHPを、久しぶりにのぞいてみた。
彼女の夫が作っている、家族の日常を綴ったHPである。
下の子がうちの息子と同じ歳なので、住まいは遠いが、親しみを感じている友だちだ。

今年の夏休みに行った家族旅行のアルバムがアップされていた。
この夏はロサンゼルスとラスベガスに行ったとのこと。
我が家も3年前に行ったアナハイムのディズニーランドの写真を、懐かしく見た。
そして、次のページに進み、私はぶっ飛んだ。
そこで見たのは、飛行機のファーストクラスの座席に座ってコース料理を食べている家族の写真。
一家はなんと、ファーストクラスでアメリカに飛んでいるのだ。

ファーストクラスぅ??
家族4人で?

夏休みに国際線のファーストクラスになんか乗ったら、一人分の片道追加料金だけで、
軽ーくもう一回海外旅行に行けるほどかかる。
なんて贅沢な・・・・。

結婚後は、家にまで遊びに行ったことはないが、これまでのお付き合いの中で私は、
彼女の家庭をごく普通のサラリーマン家庭、とイメージしてきた。
ご主人は私もよく知っている人で、私と同い年のごく普通の会社員のはずだ。
もちろん、勤務先も知っている。
彼女は専業主婦。
何をどうしたらファーストクラスでアメリカ旅行ができるようになるのか、謎は深まるばかり。
我が家も夏休みは毎年海外旅行に出かけるが、ファーストはおろか、
ビジネスクラスにだって乗る勇気はない。
ビジネスにビジネスクラスの追加料金だって、一人20万円くらいかかるのだ。

しかし。
彼女の夫は、東大を出ている。
もしかしてもしかしたら、彼は社内ではもう、「ごく普通の会社員」ではないのかもしれない。

高校時代は私の隣の席に座っていた友だち。
私と、そうたいして変わらない青春を送っていたはずだった。
嫁ぐ家庭によって、やはり人生は大きく変わるということなのか。

横からブラウザを覗いていた息子が言う。
「いいなぁ、ファーストクラス。一度でいいから、ぼくも乗ってみたいな」

一度と言わず、何度でも乗れる人生を息子には送って欲しい。
親としてできる後押しは、最大限してあげるから。

文化祭

2004年9月26日 家族・子育て
文化祭シーズンである。
私立中学を受験予定の小学生がいる家庭は、この時期、志望校の文化祭めぐりで忙しい。
我が家も、ここ数週間、いくつかの学校の文化祭にお邪魔している。
きょうも、一校行ってきた。
前々から、関心をもっていた中高一貫校である。

率直な感想を言えば、がっかり、だった。
現役東大合格者だって出ている、偏差値的には決して低くない人気校である。
しかし、生徒の全体的な雰囲気がなんとなく廃退的なのだ。
もちろん、一生懸命に持ち場で働いている子もいた。
けれども、女子高生に話しかけることばかりに専念している生徒や、
友達と本気か遊びかわからないどつき合いをしている生徒、
お客が来ているのにまったく無視して自分たちだけでふざけ合っている多くの生徒が目につき、
真面目にやっている子は霞んでしまうのである。
数時間をこの学校で過ごし、虚しさを抱えて帰路についた。
これまで見てきた学校の生徒たちが、いかに「まとも」だったか、わかった気がする。
これだから、先輩受験母たちが口を揃えて言うのである。
「志望校を絞ったら必ず文化祭を見るように」
学校の「正体」が、ここで垣間見えるのだ。

帰り道、息子に感想を聞いてみた。
驚いたことに彼は、この学校を「見直した」と言う。
どうして?どんなところが?と聞くと、
「ネットの掲示板で見ると、あの学校の名前が出る板は必ず荒れるでしょう。もっとひどい学校なのかと思ってた」
はぁ・・・。
そういう見方もあるか。
息子の方が、大人的な考え方をもっているようだ。

とりあえず、きょうの学校は息子には受験させたくないと思った。
我が家は、志望校を一校失ってしまったこととなる。

まだ今年の文化祭めぐりは終わらない。
こうやって学校めぐりをしているうちに、また新たな学校の「正体」を見て、
結局どこも受験できなくなってしまったらどうしよう・・・?
そんなことを思ったら、文化祭に行くのが怖くなってきた。

ジャム

2004年9月11日 旅行
夏休みに家族でオーストラリアへ行ってきた。
滞在先のゴールドコーストでスーパーマーケットを見つけ、ふらりと立ち寄ってみた。
我が家の旅行に、ショッピングセンターとスーパーは欠かせない。
知らない街のお店というのは、とても魅力的だ。
その街(国)の流行の品、必需品、文化、物価など、商品の陳列棚を見ているだけでわかることがたくさんある。
さらには、輸入品として置かれている日本の商品を懐かしんで見たり、日本のスーパーでは決して扱っていないような物が平然と売られているのを見て驚いたり・・。

ゴールドコーストで立ち寄ったスーパーはかなり大きかった。
丸ごと一匹ロブスターが「そのへんで」売られていたり、大きなデコレーションケーキがいくつも置かれていたりして、なかなか面白かった。
ひとまわり店内を見終わって、さて帰ろうか、と出口を探し始めた我が家は、あっと驚く事実に気づく。
何か買わなきゃ出られない・・・・。
この店は、レジを通らなければ店の外に出ることができない仕組みになっていたのだ。
つまり、何かを買って、お金を払わなきゃ帰れないのだ。
まずい。
我が家はあわてて回れ右をし、何か買う物を求めて店内を再度歩き始めた。
そして、ジャムを2瓶買って帰ってきた。

ジャムの味なんて、どこの国のものも大差ないだろう。
そう思って買ったものの、帰国して瓶を開け、ひと口、味を見て驚いた。
あまーい・・・・・(^o^;
スピードワゴンのパクりじゃないけど、甘すぎるよぅ・・・・。
こんな甘いジャム、パンにつけて食べるのなんて無理(^^;
ジャムも、お国によってこんなに違うのだ。

仕方なし、豪州みやげのジャムは、ヨーグルトの中に混ぜて食べることにした。
これはヒット。
ゴールドコーストのホテルの朝食バイキングで実験済みだったし^^
うんうん、美味しい。

もう2瓶くらい買ってくるのだった。

パッキング

2004年8月7日
来週、旅行に出かける。
昨日、重い腰をあげ半日がかりでパッキング作業をした。
行き先は日本と季節が逆転する地域であるため、スーツケースに入れる着替えは、
すべて長袖になる。
その他、寒い生活に必要なものをいろいろ用意しなければならない。
これが、なかなか難儀な仕事だった。
この猛暑にどっぷり浸かっている今、寒い生活というものが想像できないのだ。
冬といっても、桜が咲く頃の陽気らしい。
ということは、たった数ヶ月前のことなのに、暑くない時のことがはっきり思い出せない。
やはりカイロは必要なのだろうか?
ストッキングはきっと使うだろう。
下着類も、秋物を用意しなければ。
手袋は要る?
スカーフも?
ジャケットはどれがいいのだろう。
それに、成田を出てからどのタイミングで長袖に着替えればいいのか?
帰りは、いつ半袖に着替える?
機内の室温は冬物衣料と夏物衣料のどちらに合わせて設定してあるのだろうか・・。

まぁ、行ってしまえばどうにかなるであろうし、どうにでもなるのだろうが、
準備段階は何かと心配が尽きない。
流れに乗っていれば自然に過ぎる、時差アリの旅行の方が気が楽だ。

TDS

2004年8月6日 日常
TDSに行ってきた。
夏休みだというのに、意外なほど空いていた。
ランドの方も同様らしい。
朝、リゾートラインの中から見た駐車場がかつてないほど空いていて驚いた。
金曜日だから?
お盆前で、みんな忙しい?
暑いから?
理由をいろいろ考えてみた。
混んでいれば混んでいたでイライラするが、空いていても何か落ち着かないディズニーリゾートである。

1年ぶりだった。
この1年の間に大きく変化したのは、マーメイドラグーンの中で、携帯が繋がるようになったこと。
たしか、去年の夏までは全滅だったはずだ。
そして、インディジョーンズの横では、新しいコースターが建設が始まっている。
来年オープンだという。
あれがオープンしたらまた混み始めるだろうか、TDS。

殆どのアトラクションは15分と待たずに乗れた、きょう。
空いている夏のディズニーも、ちょっとさびしいものがある。

すずめ

2004年7月16日 日常
自宅の門を出たところで、突然誰かに声をかけられた。
「すずめ、死んじゃうよねぇ」
すずめ?
私に話しかけているのは、バイクを傍らに停めた郵便配達の男性である。
いくら勘のいい私でも、突然「すずめ死んじゃう」と言われても、何の話だかさっぱりわからない。
キョトン、としていると、郵便屋さんは言った。
「そこの傘の中にね、たった今すずめが飛び込んじゃったんですよ。出られなくてもがいているんだけどね。死んじゃうかなぁ、と思って」
彼が指さす先を見た。
3軒隣の家の軒先に1本の傘がぶら下がっている。
その傘が不自然にモニョモニョ動いているのだ。
中に生き物がいるのは明白だ。
私は、家の玄関先に人気がないことを確認し、音がしないようにその傘を手に取った。
傘の中を覗いてみると、小さなすずめが苦しげにもがいている。
傘をそっと開いてやると、すずめは待ってましたとばかりに、外に転がり出た。
そして、あわただしくパタパタと飛び去っていった。
「ああ、飛んだ飛んだ」
ニコニコしながらすずめの姿を見送りつつ、郵便屋さんが言った。
ささやかな出来事だったけれど、なんだかすごくいいことをしたような気分になった。

すずめは恩返しに来るだろうか?
そんなことを考えると、楽しくなる。

今度はツバメを助けよう。
・・・若いのがいい。

猛暑

2004年7月10日 日常
この暑さも週末まで。土曜日から涼しくなる、と天気予報は何日も前から言っていた。
6月から猛暑を引きずる関東地方。
「明日は雨」「気温が下がる」という当たらない天気予報を、ここ数週間に何度聞かされたことか。
気休めのつもりなのか、気象庁。
まるで「大本営発表」だ。
雨が降るはずだった東京は、きょうも大晴天。
朝から猛烈に暑い。

昨年の夏は涼しかった。
「今年は夏らしくない」などと人々が幾度も文句を言ったツケが、今年まわってきたのか。
敵をとられているような気分になる。
昨年、冷夏の東京から九州へ6日間の旅行へ行き、あまりの暑さにぶっとんだ思い出がある。
何が悲しくてあんなに涼しい東京からこんなバカ暑い所にきちゃったんだろう・・・。
後悔しても、遅かった。

来月、家族で海外旅行に行く予定がある。
行き先は、季節が日本とは逆になる国だ。
先日、一足早い夏休みを取った友人が、我が家が来月出かける国へ旅行に行ってきた。
寒かったよぉ、と帰国したばかりの彼女は言う。
長袖の衣類にジャケットも欠かせないよ、と。
しめしめ。
避暑どころではない、向こうは冬なのだ。
よしよし。
一週間足らずの旅行だが、精一杯寒さを味わってこなきゃ。
せいぜい寒がってきてやる。
まいったか、ってくらい。
帰国すれば、どうせまた気が狂うほど暑いのだ。

まいったか、ってね。
この暑さで、もうじゅうぶんまいっている。
夏痩せする体質の私は、早くも2?体重を落としてしまった。
こんなありさまでは、旅行中に向こうで風邪でもひいてしまうかもしれない。

過酷な2004年の夏は、まだ始まったばかりだ。

お神輿

2004年6月22日 お仕事
仕事が猛烈に忙しい。
実務の忙しさもさることながら、考えなければならない仕事が多すぎる。
自他ともに認める仕事人間の私はこんな時期、まさに仕事に溺れてしまう。
もがいたりあがいたりしながら、それでもこの激しく渦巻く海に浮き沈みしていることが
生き甲斐のようにさえ感じたりするのだから、我ながら呆れる。

10月になったら、一段落する。
早く10月にならないかな・・・と願う反面、
終わっちゃったら淋しいだろうな、とも思う。
お祭りのようなものなのかもしれない。

10月まで、せいぜい賑やかにお神輿を担ぎ続けようと思う。

G.W

2004年4月29日 旅行
待ちに待ったGWが始まった。
今年のGWは長い。
我が家は例年通り、二泊三日で旅行に行く。
今年は、昨年に続き軽井沢へ。

この時期、国内旅行は異常に高い。
高いのに、みんなちゃんと遊びに行くから、不思議だ。
昨日、ある大手の旅行関係サイトで、GW中の宿泊施設の空室情報を検索してみた。
千葉・栃木・群馬・静岡・神奈川県内のホテル・ペンションは、当然のことながら
軒並み満室だった。
ポツリポツリと空いているのは民宿やビジネスホテルだけ。
狙い目は、長野県。
志賀高原や白馬などのスキー場として有名なところは、まだまだ空室がいっぱいある。

結婚するだいぶ前のこと。
4月半ばになってから、GWに旅行に行こう、と急に決まり、宿探しを始めたが、
どこもかしこも満室で、途方に暮れたことがある。
GWの怖さというものを初めて実感した年だった。
当時はインターネットなんていうものはなく、書店で買ったガイドブックを片手に
一軒一軒、宿に直接電話をして空室を調べるしか手がなかった。
遠距離通話なので電話代は嵩むし、いくらかけてもまったく予約が取れず、
泣きたい気持ちだった。
その経験は、今でもちょっとしたトラウマになっている。

空室情報をインターネットで調べることができるなんて。
便利な時代になった・・・
と、年寄りのようなことを呟いてしまった。

風邪

2004年3月27日
巷では桜が咲いたというのに、私は風邪をひき、ここ数日辛い日々を送っている。
春の風邪というのは、意外にしつこい。

私の仕事は春先と秋口が例年殺人的に忙しく、心身ともに休まる暇がない。
なので、この時期に体調を崩すと、根治するまでにいつも大変な時間を要することになる。
今週末は土日とも出かける用事があったが、どちらもキャンセルして休養に徹した。

休養に徹するはずなのに、家の中にいればやることが山ほどあり、そうは寝ていられないのが主婦。
洗面所の掃除やら、エアコンのフィルター掃除、子どものうわばき洗い、洗濯、その他いろいろをこなしては、合間にちょっとごろごろしてみる。
そうすることで、ほら、ちゃんと休んでるでしょ・・・、と自分で自分を納得させたりして。

3月も、もうすぐ終わってしまう。
もうすぐ新年度。
今年度をまだ終わらせられないのに、どうするんだろう・・・。
来週からのあわただしさを思うと、治りかけの風邪がまたぶり返してきそうな気がする。

ホワイトデー

2004年3月16日
ホワイトデーは10倍返し。
我が家の、これが「しきたり」だ。

近年はもう、夫から「何がいい?」と聞かれる前に、私の方からお返しの品をリクエストしてしまう。
2週間ほど前に、今年は腕時計がいいな、とそれとなく夫に言ってみたら、
「いいけど、どんなデザインの物がいいのかわからないな」
という返事。
結局、好きなものを自分で選んで買ってきていいよ、ということになり、
夫からカードをもらった。
アメックスの家族カードで、名義は私だが、請求先は夫の小遣いの口座になっている。
ご予算はどれくらい?とたずねると、例年通りの10倍返しとの答え。
しめしめ・・・・・(*^_^*)
これだから、本妻はやめられない。

愛人の方は、20倍返しだったりして・・・・(--;)

北千住マルイ

2004年3月13日
息子と二人ではるばる、オープンしたばかりの北千住マルイに行ってきた。
覚悟はしていたが、とても混んでいた。
売り場はもとより、レジ、エレベーター、飲食店、何もかもが混んでいる。
特にひどいのは飲食店だ。
どこもかしこも行列。
生来並ぶのが嫌いな私は、並んでまで食事をしたくはないと思い、マルイを離れて街にある飲食店を探すことにした。
ところが・・・。
北千住の街の飲食店は、驚いたことにどこもかしこも行列!
ファーストフード店も席がいっぱいで入れない。
時刻はすでに2時をまわっている。
たしかに休日のお昼時って、こんなものなのかもしれないけれど・・・。
それにしても、だ。
これだけの人が、いったいどこからやってきたのだろう?
かく言う私も、その一人なのだが。
マルイが一店オープンしただけで、街はこんなに活性化できるものなのか。

半年後、一年後の変化が楽しみだ。

乾燥機

2004年3月6日 家族・子育て
昨夜、突然に乾燥機が故障した。
スイッチを入れても、モーターがウーウー苦しそうな音を立てるだけで、ドラムが回転しないのだ。
朝、洗濯物をドラムに入れて、スイッチを入れるのを忘れて出勤してしまったのが原因かもしれない。
湿気か、あるいは洗濯物の重みでイカれてしまったのだろうか。
困るぅ・・・。
正直、慌てた。
我が家にとって乾燥機は、洗濯機、冷蔵庫と並ぶ最重要家電製品なのだ。

なぜ乾燥機がそんなに大事?と聞かれることがある。
私は乾燥機を毎日使う。
ベランダに干したくない私の下着類、タオルは必ず乾燥機に入れる。
鳥がとまるかも、虫が飛んできてくっつくかも、隣の家がベランダで布団を叩くかも・・、など考えると、タオルや下着は外に干せないのだ。
他にもある。
ぜったいにアイロンがけが必要なコットンの衣類やハンカチ、給食ナフキンは、乾燥機に入れて10分程度回して干せば、ピンッと仕上がり、アイロン要らずになる。
パッとしない天気で洗濯物がすっきり乾かない、というストレスもない。
乾燥機がなくては、私の家事は明けも暮れもしないのだ。
それくらい、私は乾燥機に頼った生活をしている。
ごめんね、ごめんね。
もうしないから、治って・・。
祈るような気持ちで、重たい洗濯物をドラムから引きずり出して、待つこと30分。
おそるおそる再びスイッチを入れてみると、重そうにドラムが回転し始めた。
音がまだおかしいけれど、とにかく治ったらしい。
やはり洗濯物の重みで一時的に故障していたようだ。

大事にするからね。
乾燥機に、心の中で語りかけてみる。
もう、ひどい使い方はしないから。だから、どうかダウンしないで・・。
働く主婦にとって、便利な家電は最大の武器であり、かけがえのない同志なのだ。

ジャム

2004年2月15日 エッセイ
買う時に、ちょっと嫌な予感はしたのだ。
やっぱり・・・。
ジャムの蓋が、開かない。
無農薬のクランベリージャム。
そのへんのスーパーではなかなか手に入らないものだ。
昨日、スキー帰りに駅構内のお土産屋さんで見つけ、さっそく買ってきた。
このジャムのびんは少し変わっている。
通常の蓋の上に、厚紙で作ったもうひとつの蓋がかぶせてあるのだ。
どうやって開けるんだろう?
レジでお金を払う時に疑問に思ったのだが、まさか開かないということはないだろうとたかをくくって、黙って買ってきてしまった。
しかしこれが、どうやっても開かないのだ。
まず、上の厚紙の蓋が取れない。
ねじってもひっぱっても押し込んでも、どうにもならない。
長い時間格闘した結果、最後はドライバーとはさみを持ち出して、なんとかこじ開けることに成功。
ふぅ・・・。
次は、中の本当の蓋だ。
いつものことだが、これがまた一苦労。
私のひ弱な力ではびくともしないので、いつものように熱湯をかけてなんとか開けた。
気の弱い人や病弱な人では開けられないかもしれない、このジャム。
なんとかならないのかなぁ・・・。
たかがジャム瓶に、自分の非力を思い知らされる。

総合感冒薬

2004年2月8日
風邪はだいぶよくなってきた。
昨日一日中悩まされた頭痛も、きょうはない。
昨日、生まれて初めて、市販の総合感冒薬というものを飲んだ。
夫がドラッグストアで買ってきてくれた「ストナ」という薬である。
これが、実によく効いた。

私はこれまで、風邪をひいた時は一も二もなくまずは耳鼻科にかかることにしていた。
風邪に関しては、市販薬など信じていなかったのだ。
だが今回は体調を崩したのが週末だったこともあり、クリニックにかかるタイミングを逸してしまった。
しかし風邪による諸症状がどうにも耐え難く、初体験の市販薬服用となったしだいである。
正直、こんなに効くとは思っていなかった。
薬を飲んで30分きっかり経つと、鼻水も頭痛も咽喉の痛みもすっかり消えてしまったのだ。
そしてそのまま回復に向かい、きょうは薬を飲まずとも元気に過ごすことができた。
ストナ様さまである。

市販薬がこんなに効くなら、病院になど行く必要なんかないじゃない。
昔から病院信者の私だが、今回はストナに軍配を上げてしまう。
ドラッグストアの薬の方が安いし待ち時間はないし、好都合であることこの上なしだ。
これまで信じていなかった総合感冒薬。
これも、食わず嫌いと言うのだろうか。

線分図

2004年2月8日
風邪をひいた。
20代の頃と比べるとだいぶ少なくなったものの、まだ年に一度くらいは寝込むような風邪をひく。

きょうは一日、息子を私の実家に避難させた。
塾通いが始まったばかりなのに、私の風邪をうつすわけにはいかない。
泊まっておいで、と息子の携帯に電話をして勧めたのに、息子は、夕食を食べたら帰る、と言ってきかなかった。

夜9時に、息子は実家の父が運転する車に乗って帰宅した。
帰るなり、彼は塾のかばんを開けてテキストを取り出す。
そして、
「思い出さなきゃ、線分図のやり方・・・」
などとぶつぶつ言いながら、息子は一心にテキストを見始めた。
「わかった、思い出した!これで安心だ」
にっこり笑ってようやくテキストから顔をあげた息子に、
「どうしたの?」
とたずねると、息子は、
「昨日塾で勉強した線分図のやり方をね、ちょっと忘れかけていたから気になっていたの。今テキスト見たら思い出したから、もう大丈夫」
と、さっぱりした表情で言った。

線分図とは。
数量の大きさを直線の長さで表し、数量の大小の関係をわかりやすくした図のこと・・・なのだそうだ。
この計算の仕方を忘れかけ、息子は実家で悶々としていたのだろうか。
なんと生真面目な息子だろう。
えらいね。
あなたは、本当にえらい。
その勤勉さが、受験で実を結ぶといいね。

この子がこれから歩む中学受験への道のりが、どうか穏かなものでありますように。
親ばかの母は、そう願わずにいられない。

薬物アレルギー

2004年2月7日 日常
先日受けたドックの結果で一項目だけ要再検となっていたため、きょう総合病院で受診してきた。

私の問診カードをのぞきみ、ナースが言う。
「あ、ミノマイ禁なのね。私と同じだわ。あれは酷いわよねぇ。頭がくらくらして、手足が震えて、立っているのもやっとという感じ。寝込んでしまうほどひどいわよね」
私は、いくつかの薬に対してアレルギーがある。
ミノマイシンという薬がそのひとつで、服用するとたいへん重い副作用が出る。

ミノマイ禁の患者というのは、そう多くはないらしい。
私は、病院にかかる時は必ず問診表に「ミノマイ禁」と書くのだが、それをストレートに信じてくれないドクターがいる。
「本当なの?めったにいないんだよ、ミノマイがダメな人って。」
「どんな薬でも、多少の副作用というのはあるからね。そんなこと言ってたら、薬なんて何も飲めないよ」
こんなことを言うドクターが、この世に実在するのだ。
人の痛みや苦しみは、他人にはわからない。
それをわかることが本職であるはずの、医師でさえ。

私のミノマイ禁を「自分も同じ」と言ってくれたナースに、私は妙に親しみをおぼえた。
たったそれだけで、何の根拠もないのだが、この病院はいい病院だと確信してしまう単純な私である。

受験

2004年1月20日
昨日夫が買ってきたアエラを開く。
シリーズものの、中高一貫校の特集が載っているのだ。
こういう特集を見ると私はいつも、息子が志望校になりうる男子校や共学校より先に、まずいちばん最初に自分の出身校についての記事を読んでしまう。
まだまだ受験生の親という気分にはほど遠い。

きょう出張先で、仕事関係の知人に会った。
立ち話をするうちに、彼女のお子さんの高校受験の話題になる。
「今はね、高校から私立に入れようと思ったら大変よぉ。あの○○高校でさえ、偏差値60近くないと受からないんだから」
彼女が挙げた高校は、私たちが中学生だった時代には、都立のすべり止めのさらに下の、流れ止めのような学校だった。
そこが今や偏差値60まで上がってしまっている、と彼女は言うのだ。
「中学から私立に入れた方が絶対にいい。うちは受験させなくて失敗したと、今後悔してるの」
私立高校受験の厳しさに、よほど辟易しているらしい。

うちの息子はまだ小学3年生。
時間はまだまだある、と彼女に言われた。
息子も来月から、進学塾に通い始めることになっている。
受験勉強と戦う期間は、これから先、気が遠くなるほど長い。



ハジキドメ

2004年1月9日
「ハジキドメって、何?」
珠算教室から帰るなり、息子がたずねる。
ハジキドメ?
聞いたことのない言葉だ。
新しい珠算グッズだろうか?
「きょうはハジキドメだから、算数の問題をひとつと読み上げ算をやっただけで終わりだったんだ。
先生がお年玉だって言って、鉛筆とかくれたよ」
そろばん塾で「お年玉」をくれるなんて。
粋なことをするものだ。

それから少したってから、気づいた。
ハジキドメではなく、はじき初め!
息子9歳。そろばんを習い始めて、初めて迎えるお正月である。



大晦日にUSJに行った。
暮れにUSJを訪れるのは、これで連続3年目である。
USJは、いい。
いちばんいいのは、混んでいないところ。
「混んでいる」というのと「入場者数が多い」というのは必ずしもイコールではない、と思う。
ゲストがどれほど大勢入場していても、アトラクションやレストランの待ち時間が短ければ、人は混雑による閉塞感をそれほど感じないものだ。
USJはゲストに閉塞感をあまり感じさせないテーマパークだと思う。
この日、USJのアトラクションは、人気の「ジュラシック・パーク・ザ・ライド」でも20分待ち。
「ウォーターワールド」などは一度に3000人ものゲストが入れるので、事実上待ち時間はない。ショーの時間めがけて行きさえすれば、すぐに入ることができる。
レストランはパーク内のいたる所にあり、どこも待ち時間などはなく、食べたい時にすぐ入れる。
ポップコーンもチュロスも、並ばずに買える。
さらに、USJは通路が広く、人が大勢歩いていてもぶつかり合ったり歩きにくかったりすることがあまりない。
このあたりも、ゲストに閉塞感を感じさせない理由なのかもしれない。

混んでいない、ということに安心感と信頼感をおぼえてしまう東京人の我が家。
USJは、混んでちゃいけない。
混んでいないのがUSJの最大の強みであり、長所なのだから。

今月オープンする「スパイダーマン・ザ・ライド」も、楽しみだ。

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