高校時代の友だちのHPを、久しぶりにのぞいてみた。
彼女の夫が作っている、家族の日常を綴ったHPである。
下の子がうちの息子と同じ歳なので、住まいは遠いが、親しみを感じている友だちだ。

今年の夏休みに行った家族旅行のアルバムがアップされていた。
この夏はロサンゼルスとラスベガスに行ったとのこと。
我が家も3年前に行ったアナハイムのディズニーランドの写真を、懐かしく見た。
そして、次のページに進み、私はぶっ飛んだ。
そこで見たのは、飛行機のファーストクラスの座席に座ってコース料理を食べている家族の写真。
一家はなんと、ファーストクラスでアメリカに飛んでいるのだ。

ファーストクラスぅ??
家族4人で?

夏休みに国際線のファーストクラスになんか乗ったら、一人分の片道追加料金だけで、
軽ーくもう一回海外旅行に行けるほどかかる。
なんて贅沢な・・・・。

結婚後は、家にまで遊びに行ったことはないが、これまでのお付き合いの中で私は、
彼女の家庭をごく普通のサラリーマン家庭、とイメージしてきた。
ご主人は私もよく知っている人で、私と同い年のごく普通の会社員のはずだ。
もちろん、勤務先も知っている。
彼女は専業主婦。
何をどうしたらファーストクラスでアメリカ旅行ができるようになるのか、謎は深まるばかり。
我が家も夏休みは毎年海外旅行に出かけるが、ファーストはおろか、
ビジネスクラスにだって乗る勇気はない。
ビジネスにビジネスクラスの追加料金だって、一人20万円くらいかかるのだ。

しかし。
彼女の夫は、東大を出ている。
もしかしてもしかしたら、彼は社内ではもう、「ごく普通の会社員」ではないのかもしれない。

高校時代は私の隣の席に座っていた友だち。
私と、そうたいして変わらない青春を送っていたはずだった。
嫁ぐ家庭によって、やはり人生は大きく変わるということなのか。

横からブラウザを覗いていた息子が言う。
「いいなぁ、ファーストクラス。一度でいいから、ぼくも乗ってみたいな」

一度と言わず、何度でも乗れる人生を息子には送って欲しい。
親としてできる後押しは、最大限してあげるから。

TDS

2004年8月6日 日常
TDSに行ってきた。
夏休みだというのに、意外なほど空いていた。
ランドの方も同様らしい。
朝、リゾートラインの中から見た駐車場がかつてないほど空いていて驚いた。
金曜日だから?
お盆前で、みんな忙しい?
暑いから?
理由をいろいろ考えてみた。
混んでいれば混んでいたでイライラするが、空いていても何か落ち着かないディズニーリゾートである。

1年ぶりだった。
この1年の間に大きく変化したのは、マーメイドラグーンの中で、携帯が繋がるようになったこと。
たしか、去年の夏までは全滅だったはずだ。
そして、インディジョーンズの横では、新しいコースターが建設が始まっている。
来年オープンだという。
あれがオープンしたらまた混み始めるだろうか、TDS。

殆どのアトラクションは15分と待たずに乗れた、きょう。
空いている夏のディズニーも、ちょっとさびしいものがある。

すずめ

2004年7月16日 日常
自宅の門を出たところで、突然誰かに声をかけられた。
「すずめ、死んじゃうよねぇ」
すずめ?
私に話しかけているのは、バイクを傍らに停めた郵便配達の男性である。
いくら勘のいい私でも、突然「すずめ死んじゃう」と言われても、何の話だかさっぱりわからない。
キョトン、としていると、郵便屋さんは言った。
「そこの傘の中にね、たった今すずめが飛び込んじゃったんですよ。出られなくてもがいているんだけどね。死んじゃうかなぁ、と思って」
彼が指さす先を見た。
3軒隣の家の軒先に1本の傘がぶら下がっている。
その傘が不自然にモニョモニョ動いているのだ。
中に生き物がいるのは明白だ。
私は、家の玄関先に人気がないことを確認し、音がしないようにその傘を手に取った。
傘の中を覗いてみると、小さなすずめが苦しげにもがいている。
傘をそっと開いてやると、すずめは待ってましたとばかりに、外に転がり出た。
そして、あわただしくパタパタと飛び去っていった。
「ああ、飛んだ飛んだ」
ニコニコしながらすずめの姿を見送りつつ、郵便屋さんが言った。
ささやかな出来事だったけれど、なんだかすごくいいことをしたような気分になった。

すずめは恩返しに来るだろうか?
そんなことを考えると、楽しくなる。

今度はツバメを助けよう。
・・・若いのがいい。

猛暑

2004年7月10日 日常
この暑さも週末まで。土曜日から涼しくなる、と天気予報は何日も前から言っていた。
6月から猛暑を引きずる関東地方。
「明日は雨」「気温が下がる」という当たらない天気予報を、ここ数週間に何度聞かされたことか。
気休めのつもりなのか、気象庁。
まるで「大本営発表」だ。
雨が降るはずだった東京は、きょうも大晴天。
朝から猛烈に暑い。

昨年の夏は涼しかった。
「今年は夏らしくない」などと人々が幾度も文句を言ったツケが、今年まわってきたのか。
敵をとられているような気分になる。
昨年、冷夏の東京から九州へ6日間の旅行へ行き、あまりの暑さにぶっとんだ思い出がある。
何が悲しくてあんなに涼しい東京からこんなバカ暑い所にきちゃったんだろう・・・。
後悔しても、遅かった。

来月、家族で海外旅行に行く予定がある。
行き先は、季節が日本とは逆になる国だ。
先日、一足早い夏休みを取った友人が、我が家が来月出かける国へ旅行に行ってきた。
寒かったよぉ、と帰国したばかりの彼女は言う。
長袖の衣類にジャケットも欠かせないよ、と。
しめしめ。
避暑どころではない、向こうは冬なのだ。
よしよし。
一週間足らずの旅行だが、精一杯寒さを味わってこなきゃ。
せいぜい寒がってきてやる。
まいったか、ってくらい。
帰国すれば、どうせまた気が狂うほど暑いのだ。

まいったか、ってね。
この暑さで、もうじゅうぶんまいっている。
夏痩せする体質の私は、早くも2?体重を落としてしまった。
こんなありさまでは、旅行中に向こうで風邪でもひいてしまうかもしれない。

過酷な2004年の夏は、まだ始まったばかりだ。

薬物アレルギー

2004年2月7日 日常
先日受けたドックの結果で一項目だけ要再検となっていたため、きょう総合病院で受診してきた。

私の問診カードをのぞきみ、ナースが言う。
「あ、ミノマイ禁なのね。私と同じだわ。あれは酷いわよねぇ。頭がくらくらして、手足が震えて、立っているのもやっとという感じ。寝込んでしまうほどひどいわよね」
私は、いくつかの薬に対してアレルギーがある。
ミノマイシンという薬がそのひとつで、服用するとたいへん重い副作用が出る。

ミノマイ禁の患者というのは、そう多くはないらしい。
私は、病院にかかる時は必ず問診表に「ミノマイ禁」と書くのだが、それをストレートに信じてくれないドクターがいる。
「本当なの?めったにいないんだよ、ミノマイがダメな人って。」
「どんな薬でも、多少の副作用というのはあるからね。そんなこと言ってたら、薬なんて何も飲めないよ」
こんなことを言うドクターが、この世に実在するのだ。
人の痛みや苦しみは、他人にはわからない。
それをわかることが本職であるはずの、医師でさえ。

私のミノマイ禁を「自分も同じ」と言ってくれたナースに、私は妙に親しみをおぼえた。
たったそれだけで、何の根拠もないのだが、この病院はいい病院だと確信してしまう単純な私である。

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