偏差値と内申

2001年3月24日
町内の回覧板に、近所の中学校の学校だより
が入っていた。
今年度の卒業生の進学先が、一覧になって載っている。
懐かしい高校の名前がたくさん並んでいた。

「私の教師生活も相当に長いが、きみほど、偏差値
 と内申の成績がかけ離れている生徒は初めてだ」
中三の秋、進路面接の時に、私は担任教師から
こう言われた。
私は、いわゆる「通知表」の成績が悪かった。
特に、主要5教科以外の教科に弱い。
「2」さえあった。
しかし、全国模試などの結果に現われる3教科
総合偏差値は、悪くない。
並べて見ると、とても同一人物の成績とは思えない
のである。
自分で言うのも妙なのだが。

私は、不良だったわけではない。
教師に反抗的な態度をとったこともない。
ただ、世渡りが下手であったのは確かだ。
隠れ優等生とは、私のような生徒を言うのかも
しれない。

私には憧れていた都立高があり、そこを受験したい
旨を担任に話すと、担任は、
「偏差値では問題ない。だが、内申で落ちる」
と断言した。
しかし私は、渋る担任を説得してその都立高を
受験し、そして教師の予想通り落ちた。
結局、滑り止めに受験した、その都立高よりずっと
レベルの高い私立女子高に入ることになった。
「都立○○高に落ちて、△△女子に入った」
というのは、今では笑い話である。

ところで、通知表で名誉の「2」を取った教科は、
家庭科であった。
主婦になった今、当時の家庭科担当教師の目が
節穴ではなかったことを思い知った。

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