ニオイ

2002年10月11日
昨日、仕事で出向いた先で奇妙なニオイを嗅いだ。
喩えれば、腐った味噌のような、赤ちゃんがミルクを吐いた時のようなニオイである。
そのニオイは、あたり一帯に終始漂っており、私はそこに滞在していた数十分の間中、軽い吐き気と戦っていなければならなかった。
近くに乾物の工場があlり、そこがニオイの発生元だという。

強い臭気に侵された鼻腔は、立ち直るのに時間がかかるものだ。その後職場に戻ったあとも、私は鼻に残るそのニオイに悩まされ続けた。
自分の身にニオイが染み付いてしまったのかと思い、髪を振ったり袖口を鼻に近づけてみたりしたが、どうもそうではないらしい。いわゆる、幻臭なのである。
結局、仕事を終えて帰宅してもなお、私は幻臭から解放されなかった。
あの場所へは、少なくとも2、3ヶ月は行きたくないと思った。

それにしても、あの付近の住民たちは、いったいどうやってあのニオイに耐えているのだろう?
住民どころか、ニオイの根源である乾物工場の従業員たちは??
日々同じ臭気を嗅いでいれば、嗅ぎ慣れるということがあるのだろうか。見慣れる、耳慣れる、というのと同じように。
もしかしたらそこにも、あの「毎日マジック」が効いているのかもしれない。

だとすれば、人間って、本当に凄い。

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