ホワイトデー

2003年3月14日
いけない、きょうはホワイトデーだった!
夜になって、突然思い出した。
朝までは、ちゃんとおぼえていたのに。
ネットにつないだらカードも届いていたし・・・。

きょうは、夕方、全社一斉に異動内示の発表があった。
悲喜こもごもに揺れる職場を後にして、物思いに耽りつつ家路を急ぐうちに、ホワイトデーのことなどすっかり忘れてしまったのだ。

あわてて上着をひっかけつつ外に出て、自転車に飛び乗った。
目指すは、バレンタインに息子にチョコレートを贈ってくれた息子の同級生の家だ。
お返しのプレゼントとカードは、ずいぶん前から息子と二人で用意してあった。
ホワイトデーのことなどすっかり忘れて、いつになく早寝をしてしまった息子の代わりに、私がプレゼントを続けに行かなければ・・・。
私は、自転車をとばした。
同級生の住むマンションに着き、彼女が息子にそうしてくれたように、郵便受けの中にプレゼントを押し込む。
あの子は、きょう中に気づいてくれるだろうか。
どうか気づいて欲しい。

帰り道、自転車を走らせながら考えた。
私はどうしてこんなに息子のバレンタインのお返しにこだわっているのだろう?
たかが小学生のお遊びなのに・・。

それは、もしかしたら、私がオンナだからだろうか。
理解できてしまうからかもしれない。淡い期待を抱きつつホワイトデーを心待ちにする、女のコの気持ちを。

この世に生まれてたった8年の我が家の新米オトコは、まだ色気より眠気らしいが。

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