IM

2003年4月20日
深夜、友だちがログインしてくるのを待っていたら、知らない男性から相次いでIMが飛び込んできた。
IMとはAOLの1対1のチャット機能。メッセンジャーとよく似ている。
いきおい、3人かけもちでIMすることになってしまった。
かけもちのIMは、本当に久しぶりである。
3人のうち、2人は40代、1人は20代後半の男性だった。
最後に声をかけてきた人には、「今、2人かけもちなの」と送って断ったつもりだったが、相手はひるまず「モテモテだね」などと言って、他の男に負けじとメッセージを送ってくる。
30分ほど当たり障りない会話をしているうちに、どの男性も申し合わせたように、逢わないか、と言い出した。
写真を送るから、とも言う。
AOLは相変わらずだ。ため息が出る。
ここはテレクラとは違うのよ、という意味のことを遠まわしに、けれどもはっきりと伝えると、1人はすごすごと消えていったが、残り2人は最後まで粘っていた。
ここで、どんな関係を見つけたいの?
私が訊くと、40代妻帯者は、「恋がしたい」と率直に答えた。
「30分話しただけの女性と逢って真の恋ができると本気で考えている?」
と私が訊くと、「だって、逢わなくちゃわからないもの」と臆面もなく彼は言う。
逢ったら、何がわかるというのだろう。
期待できる答えが戻ってくるとは思えず、それは訊かなかった。

彼らはいつの日か、その空虚な心と満たされない欲求を充足させてくれる女性と、このネットの海で出会うことができるだろうか。

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