爆睡

2003年4月22日
ある講演会に行った。
私の席の左側には二人連れの若い女性が並んで座っていた。
その私の隣に座っていた方の女性が、おしゃべり好きらしい。
それはもう早口で、喋る喋る。
着席してから開演まで20分ほど時間があったが、その間、隣の友だちに相槌を打つ間を与えるのみで、彼女の独壇場である。
隣に座っていた私は、聞きたくもない話が自然と耳に入り、面識もない彼女の家族構成、職業、日常生活、悩みにいたるまで、20分間ですっかり学習してしまった。
彼女は言う。
「結局、私は時間の使い方が下手なのよぉ。なんか時間の使い方を間違っているみたいね。人生をムダにしているなぁ、っていう気がするの」
やがて舞台に司会者が登場し、講師の紹介が始まると、彼女はやっと口を閉ざして静かになった。
そしていよいよ講演が始まるや、彼女は1、2、3とカウントする間もなくただちに爆睡モードに入った。
喋りまくって疲れたのかもしれない。

講演は、とても面白く、勉強になる内容であった。
客席の殆どの人がメモを取りながら講師の話に聞き入っていた。
そして、約1時間の講演の間中、私の隣の彼女はひたすらに眠り続けていた。


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