かたつむり

2003年6月8日
また、かたつむりの飼育を始めた。
10年以上前のこと。
私はかたつむりの愛らしさに魅せられ、すっかりハマッてしまったことがあった。
プラスチックの飼育箱で20匹ほどのかたつむりを飼い、毎日眺めていた。
一匹一匹に印をつけ、名前をつけてみた。
そうして長い間飼っているうちに、かたつむりにもそれぞれ性格があることがわかった。
孤独を愛し、いつも群れから離れて一人でいる子。
食べてばかりいる子。
天井が好きな子。
土の中にもぐるのが好きな子。
交尾ばかりしている子。
かたつむりも、いろいろである。

冬になると、かたつむりは冬眠する。
そして、また暖かくなる頃に、土の中から這い出してくるのだ。
1匹だけ、2年越しで飼ったかたつむりがいた。
ちょっとした事故で殻に大きな傷を負ってしまった、可哀想な子だった。
殻を傷つけたかたつむりは、たいてい死んでしまう。
けれどもこの子は、献身的な私の看護(?)の成果か、命を長らえた。
そんな事情もあり、私にとってはかけがえのないかたつむりだった。
天寿をまっとうしたとはいえ、その子が亡くなった時私はたいそう落ち込んでしまった。
そして、飼っていたかたつむりを泣きながら逃がし、しばらくの間飼うのをやめた。

私の、新しいかたつむりたち。
ミリオンバンブーに続いて、私の生活にささやかな希望をもたらしてくれるだろうか。

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