花火大会
2003年7月26日昨日、花火大会に行ってきた。
たいへんな人出だった。
景気が悪くなればなるほど、花火のような無料で楽しめるイベントは盛り上がるものらしい。
打ち上げ開始後1時間ほど経った頃に、トイレへ行くため席を立った。
イベントにつきものの仮設トイレである。
行ってみて、驚いた。
8個ほどある個室の前に、それぞれに30人ほどの行列ができているのだ。
混んでいることは覚悟していたが、ここまでとは思わなかった。
仕方ない。腹をくくり、私も行列に加わることにした。
背後で次々に上がる花火を見上げつつ牛歩していると、やがて、私の前に並んでいる若い女性の様子がおかしいのに気づいた。
キャミソールにミニスカートといういでたちのその女性は、身体をモジモジさせながら終始足ぶみをしている。
そして時折その場にしゃがみこんでは、また立ち上がってモジモジ。
かわいそうに・・・。
同情はするが、後ろに並ぶ私にはどうしてあげることもできない。
そして、待つこと20分。
やっとトイレのドアが見える所まで列は進んできた。
その時、私の前の前に並んでいた中年の女性が、彼女に囁いた。
「お先に入りますか?」
今にも泣き出しそうな顔でいよいよ激しくモジモジしていた若い彼女は、
「いいんですか?いいんですか?」と何度も繰り返す。
「お先にどうぞ。私は、まだ大丈夫ですから」
その中年の女性は、キャミソールの彼女の目には女神様のように映ったことだろう。
ありがとうございます、と何度も何度も言いながら、彼女は個室のドアを開けて中に消えた。
人の優しさも、捨てたものじゃない。
他人事ながら、ちょっぴり嬉しい出来事だった。
たいへんな人出だった。
景気が悪くなればなるほど、花火のような無料で楽しめるイベントは盛り上がるものらしい。
打ち上げ開始後1時間ほど経った頃に、トイレへ行くため席を立った。
イベントにつきものの仮設トイレである。
行ってみて、驚いた。
8個ほどある個室の前に、それぞれに30人ほどの行列ができているのだ。
混んでいることは覚悟していたが、ここまでとは思わなかった。
仕方ない。腹をくくり、私も行列に加わることにした。
背後で次々に上がる花火を見上げつつ牛歩していると、やがて、私の前に並んでいる若い女性の様子がおかしいのに気づいた。
キャミソールにミニスカートといういでたちのその女性は、身体をモジモジさせながら終始足ぶみをしている。
そして時折その場にしゃがみこんでは、また立ち上がってモジモジ。
かわいそうに・・・。
同情はするが、後ろに並ぶ私にはどうしてあげることもできない。
そして、待つこと20分。
やっとトイレのドアが見える所まで列は進んできた。
その時、私の前の前に並んでいた中年の女性が、彼女に囁いた。
「お先に入りますか?」
今にも泣き出しそうな顔でいよいよ激しくモジモジしていた若い彼女は、
「いいんですか?いいんですか?」と何度も繰り返す。
「お先にどうぞ。私は、まだ大丈夫ですから」
その中年の女性は、キャミソールの彼女の目には女神様のように映ったことだろう。
ありがとうございます、と何度も何度も言いながら、彼女は個室のドアを開けて中に消えた。
人の優しさも、捨てたものじゃない。
他人事ながら、ちょっぴり嬉しい出来事だった。
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