スイミング
2003年9月5日小学3年生の息子が、学校のプール検定で25メートルを泳ぎ切り、4級に合格してきた。
この奇蹟に、我が家はちょっとした騒ぎになった。
この夏前まで、息子はまったくのカナヅチだった。
昨年の夏、7メートルをやっと泳いで6級に合格したものの、それ以上泳げるようになる見込みはまったくなかった。
私は水泳が苦手で、息子に泳ぎを教えることなどできない。
夫も泳ぎはそう得意な方ではない。
もともと体育系は苦手な息子。
保育園の頃からプール遊びには劣等感をもっていた息子。
この夏も6級のまま終わるのだろうか。
クラスメートが次々に5級4級の検定に受かっていく中で、このまま取り残されていくのか・・
そんな不安にかられていた夏休み前のある日。
息子が学校の帰りに、1枚のチラシをもらってきた。
スイミングスクールの夏休み短期講習のチラシだった。
これだ!
気乗りしない息子をあの手この手で説得し、とうとう4日間の短期講習に通うことを承諾させた。
1日1時間の講習を4日間受けたところで、急に泳げるようになるとは思えない。
しかし、息子はもう3年生。
溺れる者は藁をもつかむ、とはこのことかもしれない。
水に対する抵抗感だけでもなくなってくれれば、それでいい。
最初はその程度しか期待していなかった。
短期講習は、あっというまに終わってしまった。
仕事がある私は息子のスイミングについて行ったことがないので、毎日どんな練習をしたのか、どれほどの上達をしたのかまったくわからない。
しかし、スイミングから帰ってきた息子から、きょうはクロールの練習をした、きょうは背泳ぎを習った、などと聞くと、それなりに成果は上がっているように思える。
学校の次の検定は夏休みの終わり。
12.5メートル泳ぐことができれば5級だ。
受かるとはとうてい思えないが、本人は「受かりそうな気がする」などと言って夢を見ている。
よしよし。わずかながらでも自信とやる気をもってくれればいい。
そんなこんなで迎えた、夏休み終わりの検定日。
息子は、あっけなく5級に合格してきた。
さすがである。
息子がではなく、スイミングが。
ただお金を取らないよね・・・と、実家の親や夫はしきりに感心していた。
教える人が教えれば、あんなカナヅチ君が12.5メートルを泳げるようになってしまうのだ。
すごいすごい、とみんなが褒めちぎる中、昨日、この夏最後の検定が実施された。
その検定で息子はなんと、25メートルを泳いでしまったのだ。
奇蹟が起きたとしか言いようがない。
彼は、息継ぎができない。
それはまだ習っていないのだ。
本人は、一度も息継ぎをせずに泳いだのだと主張している。
息継ぎをしないまま8歳の子どもが25メートルを泳ぎ切ることができるものだろうか?
とにもかくにも、25メートルを泳げば4級は合格だ。
息継ぎができようができまいが、4級は4級。
息子の水泳帽には4とはっきり書かれた緑色のシールが貼り付けられている。
緑色は、上級者を表わす色らしい。
カナヅチだったあの子が4級?
人生とは、何が起きるかわからないものだ。
ここ数日、息子の話はプールのことばかり。
水の中で遊ぶことの楽しさを、やっと知ったのだから無理もない。
今月から、息子はスイミングの定期コースに正式に入会した。
どれほど上達するものかわからないが、とりあえず彼は今、水泳に燃えている。
まったく人生はわからない。
あっぱれスイミング。
彼に新しい世界を与えてくれたスイミングスクールに、ただただ感心するばかりだ。
この奇蹟に、我が家はちょっとした騒ぎになった。
この夏前まで、息子はまったくのカナヅチだった。
昨年の夏、7メートルをやっと泳いで6級に合格したものの、それ以上泳げるようになる見込みはまったくなかった。
私は水泳が苦手で、息子に泳ぎを教えることなどできない。
夫も泳ぎはそう得意な方ではない。
もともと体育系は苦手な息子。
保育園の頃からプール遊びには劣等感をもっていた息子。
この夏も6級のまま終わるのだろうか。
クラスメートが次々に5級4級の検定に受かっていく中で、このまま取り残されていくのか・・
そんな不安にかられていた夏休み前のある日。
息子が学校の帰りに、1枚のチラシをもらってきた。
スイミングスクールの夏休み短期講習のチラシだった。
これだ!
気乗りしない息子をあの手この手で説得し、とうとう4日間の短期講習に通うことを承諾させた。
1日1時間の講習を4日間受けたところで、急に泳げるようになるとは思えない。
しかし、息子はもう3年生。
溺れる者は藁をもつかむ、とはこのことかもしれない。
水に対する抵抗感だけでもなくなってくれれば、それでいい。
最初はその程度しか期待していなかった。
短期講習は、あっというまに終わってしまった。
仕事がある私は息子のスイミングについて行ったことがないので、毎日どんな練習をしたのか、どれほどの上達をしたのかまったくわからない。
しかし、スイミングから帰ってきた息子から、きょうはクロールの練習をした、きょうは背泳ぎを習った、などと聞くと、それなりに成果は上がっているように思える。
学校の次の検定は夏休みの終わり。
12.5メートル泳ぐことができれば5級だ。
受かるとはとうてい思えないが、本人は「受かりそうな気がする」などと言って夢を見ている。
よしよし。わずかながらでも自信とやる気をもってくれればいい。
そんなこんなで迎えた、夏休み終わりの検定日。
息子は、あっけなく5級に合格してきた。
さすがである。
息子がではなく、スイミングが。
ただお金を取らないよね・・・と、実家の親や夫はしきりに感心していた。
教える人が教えれば、あんなカナヅチ君が12.5メートルを泳げるようになってしまうのだ。
すごいすごい、とみんなが褒めちぎる中、昨日、この夏最後の検定が実施された。
その検定で息子はなんと、25メートルを泳いでしまったのだ。
奇蹟が起きたとしか言いようがない。
彼は、息継ぎができない。
それはまだ習っていないのだ。
本人は、一度も息継ぎをせずに泳いだのだと主張している。
息継ぎをしないまま8歳の子どもが25メートルを泳ぎ切ることができるものだろうか?
とにもかくにも、25メートルを泳げば4級は合格だ。
息継ぎができようができまいが、4級は4級。
息子の水泳帽には4とはっきり書かれた緑色のシールが貼り付けられている。
緑色は、上級者を表わす色らしい。
カナヅチだったあの子が4級?
人生とは、何が起きるかわからないものだ。
ここ数日、息子の話はプールのことばかり。
水の中で遊ぶことの楽しさを、やっと知ったのだから無理もない。
今月から、息子はスイミングの定期コースに正式に入会した。
どれほど上達するものかわからないが、とりあえず彼は今、水泳に燃えている。
まったく人生はわからない。
あっぱれスイミング。
彼に新しい世界を与えてくれたスイミングスクールに、ただただ感心するばかりだ。
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