アナハイムのディズニーランドで事故があった。
ビッグサンダーマウンテンが走行中に脱線したのだという。
死者が出る大惨事であったことをニュースで知り、ディズニーリゾートの大ファンの私としては、少なからずショックを受けた。
私は過去に2度アナハイムのディズニーランドを訪れているが、今回事故を起こしたビッグサンダーマウンテンには乗ったことがない。
初めて行った時は、カリフォルニアでは珍しい雨天に当たって運転中止だったし、2度目に行った時は混んでいて乗れなかったのだ。
「あれは危ないと思っていたんだ」
アメリカには2度とも一緒に行っている夫が、テレビのニュースを見ながら、したり顔で言った。
「東京ディズニーランドのビッグサンダーで、ぼくはおでこをぶつけた。あれは危ないアトラクションなんだ。」
おでこぶつけたの?
ぼんやりと私が聞くと、夫は呆れたように、
「忘れたの?隣に乗っていたじゃない。しばらくの間それをネタにして笑っていたじゃない」
と言う。
そうだったっけ?
言われてみれば、確かにそんなこともあったような気もするが。
第一、子どもが生まれる前に夫と二人でディズニーランドへ行ったことがあること自体、忘れていた。
ディズニーランドには、これまでにいろいろな人と出かけた。
一緒に行った人の数を数えたら、40人は超えるかもしれない。
夫も、その中のひとりなのだ。
ビッグサンダーでおでこをぶつけたくらいのアクシデントなど、私はもはやおぼえてはいない。
そんな昔の出来事を忘れた私に呆れる夫より前に、
死者が出るほどの事故と、車体が揺れた拍子におでこをぶつけた自分のドジを結びつけて、
「あれは危険なアトラクションだ」と決めつける夫に、私は呆れる。



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