息子のスーツ

2001年2月11日
息子の卒園式用の洋服を買いにデパートへ出かけた。
目指すはDCブランド。
息子は公立保育園で育ち、この春、公立小学校へ
入学する。
卒園式のスーツくらい贅沢をしても、バチは
当たらないだろう。

子ども服の階は、新入学フェアで賑わっていた。
数店をまわってみたものの、どうもぴんとくる
ものがない。
材質・デザインとも、価格に対して見合っている
ものかどうか、首を傾げる品ばかりである。
私の期待が大きすぎたのかもしれないが。

けれども、一点、惹かれるものがあった。
ベージュのフェイクレザーにニットのベストという
ソフトな組み合わせである。
試着してみるよう息子に勧めると、これは本人に
拒否されてしまった。
息子の希望は、カチカチのブラックフォーマルなのだ。
交渉は決裂し、私たち親子はデパートをあとにした。

大きくなりおって・・。
息子は保育園と同時に、私の着せ替え人形をも
卒業してしまうらしい。

謝辞

2001年2月8日
息子と同じクラスの子のお母さんから、
折り入って頼みがある、と呼び出された。
彼女には、少々借りがある。
たいていのことならば引き受けようと
思いつつ聞けば、頼みというのは他でもなかった。
息子たちの卒園式で、保護者総代として
謝辞を読んでくれ、というのである。
彼女は卒対役員のトップであることを思い出した。

晴天のへきれきとは、このこと。

私の仕事は、3月がもっとも忙しい。
卒園式の翌日も、とても大事なイベントが
控えている。息子の卒園の感慨にのんびり
と耽っている余裕はないのだ。
それなのに、保護者総代などという大役が
まわってくるとは・・・。
じゃまっけなモスキートだった卒園式が、
突然に、巨大化したモスラとなって襲い
かかってきたようなものだ。

けれども、私は、引き受けてしまった。
ふたつ返事ではもちろんない。
0.5返事くらいだったかもしれない。
しかし、決定は決定だ。
かのお母さんは、私の両の手を握り締めた
まま深く安堵の吐息を漏らした。

彼女の鬼気迫る表情に気圧されて、思わず
引き受けてしまったわけではない。
常に仕事を第一と定め、園と実家の母任せで
子育て期間をやり過ごしてきた失格母親の、
せめてもの償いの気持ちである。
謝辞。
私のような至らぬ母親にこそ、ぴったりの
役目かもしれない。
おおいに、謝ってみたい。
私の悪行が、その程度の償いで許されるものか
どうかは、わからないけれど。


週刊誌

2001年2月4日
美容院へ行った。
毎月必ず、もう10年以上通っているお馴染み
の店である。

鏡の前の椅子に座るといつも、スタッフが雑誌を
何冊か持ってきてくれる。
ここで、疑問がひとつ。
毎度のことだが、私のために用意される雑誌には、
何故か女性週刊誌が入っていないのである。
右隣に座っているおばさまの前には「女性自身」
があり、左隣に座っている若いお姉さんの手には
「女性セブン」がある。
けれども私に与えられるのはいつも、ViVi、
Hanako、クロワッサン、レタスクラブ、
サンキュ!・・。
どうして??
この店のスタッフたちは、私について何か誤解
をしているらしい。
私だって、キムタクと静香の豪邸や、どこぞの
美人アナの結婚に関心がある。
石坂浩二の再婚のその後やら日航機のニアミス
事故の続報だって知りたい。

仕方なく私は、両隣のお客様の読む雑誌を
ちらちらと横目で見ながら、節約上手な奥さん
の家計簿だの、あったか鍋料理レシピだの、
今買って春まで着られる服だのといった特集を、
黙々と読んでお勉強だ。

帰宅して、夫にこの話しをすると、夫いわく、
「きみ、外では少しお高いんじゃないの?」


お安くない関係なら、おぼえはあるが・・。


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ノートン

2001年2月2日
ノートン・システムワークスというソフト
を買った。
ウィルス対策とマシントラブルに対応する
ソフトである。
1万数千円の出費。
PCとは手とお金のかかる子だったんだ・・・
と、今更ながらに思う。

インストールし、さっそくノートン先生に
私のマシンのチェックをしてもらった。
すると、出てくる出てくる。
21ものエラーが検出された。
なんだか、人間ドックに入ったような気分だ。
肝機能も血圧もコレステロール値も悪い、
とドクターに言われたようで、少し落ち込む。
あんた、具合悪かったの・・・?
パソコンに向かって、つぶやく。

ヒトにもノートンのようなソフトがあったと
したら、私など、数え切れないくらいのエラー
が検出されてしまうに違いない。
健康状態のみならず、内面に潜む隠れウィルス
がぞろぞろ出てくることだろう。

しかし、社会的にはエラーと見られるであろう
「宝物」に支えられて私は生きているのだ。
この小さなエラーが、私の社会生活の破滅を
防いでいるといえるかもしれない。

修復の必要のない、エラー。
そんな、理に叶わぬ理が、時に実存する。
だから人生は、おもしろい。

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60アンペア

2001年2月1日
自宅の電力の契約を、40Aから60Aに変更した。
ブレーカーの落ちる回数が、あまりにも頻繁に
なってしまったからだ。

40A時代は、エアコン2台とホットカーペットを
つけ、乾燥機が回っている状態で、ドライヤー、
電子レンジ、掃除機のいずれかを使うと途端に
「バシッ」と漆黒の闇が訪れたものだ。
いつしか私は、頭の中で常に消費電力を計算
しながら家事をこなすようになっていた。

しかしその心配も、もう要らない。
60Aあれば、ゆとりだ。
急に金持ちになったような気分になり、私は
一気にゆるんだ。
タイトなジーンズを穿いて暮らしていた主婦が
ウエストゴムのゆるゆるパンツに穿き替えて
しまったようなものだ。

いけない。
これでは、電気代が跳ね上がってしまう。
ある日そこに気づいた私は、にわかに節電を
心がけるようになった。

勝ってパンツの緒を締めよ。


もちろん、中身も・・。


早さと情緒の関係

2001年1月30日
ケーブル工事が終了し、繋ぎっぱなし生活
が始まって二日が過ぎた。
パソコンが立ち上がっている時は常に繋がって
いるという環境に、まだ私は慣れることができず
にいる。

接続は、確かに速くなった。
こう速くては、情緒に欠ける。
なんだか、物足りない気さえする。

早ければいい、というものではないらしい。
何事も・・・。

ケーブルネット工事

2001年1月29日
ケーブルネットに加入した。
私もついに、無敵の繋ぎ放題である。

昨日の工事は、半日がかりとなった。
分電盤だか配電盤だかに細工をする必要があるの
だというが、それが家の中のどこにあるのか、
なかなか見つからなかったのが、時間がかかった原因である。

電気屋氏の家宅捜索は、困難を極めた。
それは通常、浴室やトイレの天井に隠されている
ものらしいが、残念ながら我が家の浴室トイレには
そんな仕掛けは存在しない。
勢い、各部屋の天井はもちろん、押し入れ、
グルニエ、3箇所のクローゼット、キッチン、
ベランダ・・・
とにかく、天井ある所すべてが捜索のターゲット
となった。
散らかった物置。洗濯ものが干してあるベランダ。
魔境・ウォークインクローゼット。
非公開の予定であった部屋が次々に開けられ、
男性二人に踏み込まれる。
ケーブルネットに加入するだけでこんな屈辱を
受けることになろうとは、想像していなかった。

捜索の手は「はい、ごめんなさいよ」の一言で、
寝室にまでおよび、私の顔はしだいに、
「渡る世間は・・」の赤木春恵さながらの様相
を呈していった。
そんな私に、飽くまで、慰め励まし長崎の鐘的
態度で接しつづける夫もまた、妙だ。
ネットを使うのは、私一人なのに・・・。

インターネットというお遊びが妻を、ひいては
この家庭の安寧を支えている、ということを
夫は知っているのだろうか。


掲示板

2001年1月28日
掲示板を作りました。
この日記を読んで、感じたことなどがありましたら、ご自由に書きこんでください(^^)

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イクスピアリ

2001年1月26日
初めて、イクスピアリへ行った。
オープンしてだいぶ経つが、きっかけがなくて
なかなか行けずにいた。
自他ともに認めるTDLフリークの私としては、
極めて異例なことであったかもしれない。

さすがは、夢の王国。
そこらあたりのショッピングアーケードとは
十味くらい、違う。
世代を問わず、訪れたゲストに日常を忘れさせ
白日夢を見せる演出は、賞賛に値する。

中に、キャンプネポスという施設がある。
パンフレットによれば、
「イクスピアリに生まれた、子どものための
プレイ&ケア施設」
要するに、遊びを提供しながら子どもを
預かってくれる施設なのである。
私も、興味本位で6歳の息子を預けてみた。
利用料金は1時間2500円より。
保護者が覗き見ることのできない施設内は、
あらゆる遊具や玩具が揃った、まさに夢の
世界らしい。

日常を忘れさせてくれるイクスピアリだが、
ふと現実に引き戻される瞬間もある。
それは、財布を開ける時。
何もかもが、高いのである。
ディズニーリゾートの常識だが、マクドナルド
のような安価なファーストフードチェーン店
など、ここにはない。
レストランに入ればもちろん、ちょっと一休み
のつもりでお茶を飲みに入った店でも、
あっという間に数枚の札が消えてしまう。
テナントとして入っている店も、高級ブランド
ショップが多い。
夢を買うにも、お金が要る・・。
夢の王国で、夢のない現実を垣間見た。

キャンプネポスで1時間遊んで帰ってきた息子
は、上気した顔で熱っぽく内部の様子を語る。
そして、次回はぜひ2時間コースで遊びたい、
と言う。
2時間で、5000円!?
どこかでよく聞く、料金設定・・・・

だめ、もったいない。
一人で楽しむなんて。


故障

2001年1月25日
冷蔵庫が、故障した。
冷凍室が冷えなくなってしまったのだ。
アイスクリームが解けて流れ出した庫内は、
まさに大惨事であった。
乾燥機も、あやしい。
時々、音もなく停止してしまうことがある。
そういえば、エアコンも妙な音を発する
時が・・・。

結婚8年。
そろそろ、あらゆる電化製品にガタが
来始める時期らしい。
冷蔵庫、乾燥機、エアコン、夫婦仲・・・・
これが我が家の、ヤバい順。
・・・かもしれない。

浮気

2001年1月24日
私は、浮気をしている。
ここ暫く、棲みなれたサイトを留守がちに
して、とあるサイトに設けた自分のページに、
足しげく通って遊んでいるのである。

昨夜、そのページのアクセスカウンターが
10000を超えた。
昨日はそのページを取り巻く人々とともに、
ちょっとしたお祭りムードを味わった。

ふと考えた。
私がそのページを作ったのは、いつの日のこと
だったのだろうか。
確認のため、ゲストブックを初めまで遡って、
驚いた。
私がそれを作ったのは、たった一ヶ月半前の
ことなのである。
ずいぶんと長い間、そこに逗留しているような
気がするが・・・。
逆浦島太郎現象とでもいうのだろうか。

楽しい時間というのは、あっという間に
過ぎ去るもの、と相場が決まっている。
しかし、ある種の濃度の濃い遊戯は、
時として時間の感覚を狂わせ、過ごした時間を
とてつもなく長いものと錯覚させることがある。

もらったものは、玉手箱ならぬ手玉箱。
開けたら大変なことになる・・・かも。

大貧民

2001年1月23日
ここしばらく、トランプゲームにはまっている。
遊んでいるのではなく、これが仕事なのだ。

誰でも知ってる、大貧民というゲーム。
大貧民ほど、地域や世代によってルール
が著しく異なるゲームは、他にないかもしれない。
2あがりナシ、ジョーカーあがりナシ、
大貧民のジョーカー隠しアリ・・などの
一般的なルールから、3上がりなし、革命・・
などというローカルルールまで、多種のルールがある。
参加者の人数分だけルールが出てくる、
といっても過言ではない。
この、革命というルールもクセモノである。
どういう現象が出たら「革命」なのか、これが
地域によって、千差万別。
大貧民がジョーカーを持った時、大貧民が3を
4枚持ってしまった時、あるいは、大貧民が
一気に大富豪の座までのしあがった時・・・。
どれも、なんとなく胡散臭い。

どんなルールでも、所詮は人が決めたことだ。
それを守らない、とみんなで決めれば、それが
即ち新たなルールとなる。
あそこでは通用したルールが、ここでは通用しない。
そして、自分の知らなかったルールがそこでは
我が物顔でまかり通っている。
人生は、そんなショックの繰り返しである。

さっきまで大富豪だったはずなのに、
あっという間に、貧民に転落・・・。
トランプ片手に、今更ながら、人生を学ぶ。

頭脳労働

2001年1月22日
私の仕事は、頭脳労働の時期、肉体労働の時期、
手作業の時期の、みっつのシーズンに大別できる。
そして歳月はめぐり、また頭脳労働の時期が
やってきた。
しばし、にわか物書きにならなければならない。

私は、エンジンのかかりにくいタイプである。
決して自慢ではないが。
書くべきことはわかっているのだが、いざ
キーボードを叩くまでには、かなり長い時間の
アイドリングを要してしまう。
ワープロに向かいたくない一心で、きょうの
私は大変な働き者だった。。
デスクのまわりを片付けてみたり、書類の整理を
したり・・・。
雑用がはかどって仕方がない。

それでも、夕方になってから、ワープロの
ご機嫌うかがいを兼ねて、本題の仕事とは無関係
の仕事をするために、数日ぶりにマシンを開いた。
液晶画面が、囁く。
私と、遊ばない・・・・?

いずれ、たっぷり可愛がってあげるから・・。
私はマシンに服を着せながら、心の中で呟いた。



なまら

2001年1月21日
駅の近くに、こぎれいな小料理屋ができた。
品のいい店構えから、店主の小粋なセンスがうかがわれる。
しかし、その店の名前が以前から気になって仕方ない。
店の名は、「なまら」。

なまら・・・?
なまらって、何だろう。
アマラとカマラという野生児の本は読んだこと
があるが、「なまら」という言葉は聞いたこと
がない。
どこかの方言だろうか。
それは、生、なのか?
生の、何なのか?
なま、の次の「ら」は何なの?
それとも、「な」「まら」?
そもそも、漢字で書くとしたらどんな字なのだろう。
・・・生裸?

どう転んでも、あやしい。
いっそ客としてその店に入り、店主に真相を
問いたいところだが、店の前に出ているお品書き
のお値段を見ると、つい二の足を踏んでしまう。

二の足・・・三の足・・・・・?

ナニモノなのか、なまら。

2001年1月20日
外へ出ると、雪が降っていた。
傘も持ってないのに・・・と思いながら
空を見上げた時、隣を歩く彼が言った。
「二人で一緒に雪を見るのは初めてだね・・」

今宵の雪は、温かい。



先輩

2001年1月18日
昨夜、十数年来のつきあいになる、
会社の先輩から電話があった。
少しお酒が入っているらしく、彼の声は
陽気に弾んでいた。
久しぶりの長電話は、互いの近況報告から
始まり、しまいに「奥さんとSEXしたくない」
というわけのわからない悩みを聞くまでに至った。

そういえば、彼と会社の中で会ったことは
かつて一度もない。
お互いの仕事をしている姿を見たことが
ないのである。
会社が大きく、部署もまったく違うので
珍しいことではない。
それにしても、彼が本当にわが社の人間
なのかどうかを一度も確認したことがないと
思うと、ちょっと可笑しくなる。
お互い様なのだが。

話題は、私の過去の男関係にも及んだ。
昔、社内で私とあやしい噂もしくは実績の
あった男性達の名前を、彼はよく憶えている。
それに対していちいち、
「あの時は・・・・」
「あの人とは・・・」
と、十年以上経った今になっても、
まだ弁解している私もまた、可笑しい。


2001年1月16日
23の夏に、恋人と二人で北海道を旅行した。
北の果ての海で、夏のみ運行しているという
観光船に乗った。
白い制服に身をつつんだ乗組員を見て、私が
「あの人たち、冬の間は何をしているのかしらね」
と言うと、カレシ曰く、
「一年草だろ・・・きっと」

一年草だと思って育てていた花が、2年余り
咲き続けた。
その花を、私は昨日、この手で切り落とした。
ひとに手折られるよりは、ましだと思った。
茎についたまま枯れていくのを見るのが、
怖かったのかもしれない。

私は、臆病者だから。


子どもの質問

2001年1月15日
最近、6歳の息子の質問が難しくなってきて
困っている。

きょうも、買い物に出かけている間中、質問攻め
だった。
「血液型って、AとBでは何が違うの?」
「電車はどうして6両とか8両なの?」
「偶数と奇数って、何?」
「オーストラリア人はどうして英語を使うの?」
「アジアって、どんな国があるの?」
夕食のメニューなぞ考えている暇はない。
矢継ぎ早に飛んでくる質問に、私は必死で答えを
考える。
こういう時にイヤなのは、周囲の「そば耳」である。
静かな電車の中などで質問されると、まわりの
乗客たちが「この母親は何と返答するのだろう」
と、少なからず興味をもって耳をそばだてている
ような気がしてならないのだ。
ゆえに、いいかげんなことは言えない。
うっかりしたことを言えば、見ず知らずの
物知りから「ダウト!」と声がかかりそうではないか。

「電車の横に書いてある、モハとかクハって、
 どういう意味?」
ママは乗り物ネタは苦手なんだってば・・・と
思いつつ、知っていることを一生懸命に
頭から捻り出して説明しようとすると、息子は
ニヤッと笑って、言った。
「オハー・・は、ないんだ・・(^^)」

・・・・。


マッサージ

2001年1月14日
仕事が一段落したので、マッサージに行ってきた。

私の場合、横幅のない体型のため、マッサージに
行くと困ることがひとつある。
センセイが両手の親指で私の背中の中心を押す時、
残り四指が、両サイドから私のバストに微妙に
触れてしまうのだ。
このモンダイについては、センセイによって対応が異なる。
遠慮がちに3回程度押すと、そそくさと別の所へ
手を移動させてしまうセンセイもいれば、
私の背中がいたくお気に入りで、いつまでも
念入りに押しつづけるセンセイもいる。

独身時代に一度行ったマッサージ医院では、
施術の前に、ジーンズを脱ぐよう指示された。
ジーンズは布地が固いのでマッサージの妨げになる
のだそうだ。
私は言われた通りにジーンズを脱いで、台に横たわった。

マッサージの途中で、センセイが言う。
「あなた、便秘じゃありませんか?」
別に、と答えたが、いや便秘に違いないとセンセイは
勝手に決定し、便秘に効くというマッサージを
私に施し始めた。
下腹部から脚のつけ根にかけて、実に入念に。

会計の時にセンセイは、
「あなたは特別に学割扱いにしてあげますから、
 しばらく通ってくださいね。」
と、上気した顔で熱心に勧めてくれた。
二度と、行かなかったが。

密室は時に、人格さえも変えることがあるらしい。
それも、あながち悪いことではないけれど。

・・・相手さえ間違えなければ。
 

無神経衰弱

2001年1月13日
6歳の息子に、毎晩トランプ遊びをせがまれる。
二人きりでトランプ遊びをやってもたいして
面白くないのだが、大好きなママと一対一で
遊べるだけで、彼は満足らしい。

レパートリーのひとつに「神経衰弱」がある。
私は、神経衰弱に新しいルールを考案した。
一度に4枚めくるのである。
普通は2枚ずつのため、なかなか数字が一致
しないものだが、4枚ずつめくっていけば合う
確立は格段に高い。
洗濯物をたたみながら、あるいは新聞に目を
通しながら、片手間にトランプの相手をして
いる私にとっては、頭を使わず、しかも短時間
でゲームを終了できるので、この新ルールは
非常に好都合である。

たった52枚のカードでも、アトランダムに
めくった2枚のカードが、同じ数字である
確立は低い。
しかし、世の中には、めくるつもりもなかった
カードをつい弾みでめくってしまい、それが
何十万分の一の確立でビンゴしてしまう人達がいる。
稀有な話しである。

ビンゴと信じて結婚したのに、ババだった。
そういう話しは、よく聞くが。

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