2002年10月18日
明け方、雨の音で目が覚めた。4時頃だったと思う。
再び眠りに落ちようとした時に、洗濯物がベランダに出ていることを思い出した。朝は出勤準備で忙しいため、私は夜のうちに洗濯物を干すことが多い。
忘れちゃえ・・・
そう思って寝返りをうったが、洗濯物のことが頭から消えない。
うつらうつらするものの、しのつく雨に濡れそぼる洗濯物が夢に出てきてしまい、すぐに意識は覚醒してしまう。
熟睡できなくなってしまった私は、仕方なく、重い身体を布団から起こしてベランダに向かった。
小物干しを物干し竿からはずそうとして、その重さに驚く。
ひさしからはみ出していた部分の洗濯物が、雨水を吸ってずっしりと重くなっていた。

主婦は眠っている間も、家事から解放されることはない。
最近は忙しいせいか、仕事の夢も頻回に見る。
仕事の段取りを考えている夢や、会議の夢が多い。

夢に見た職業、そして結婚。
今や、それらが、
夢の中まで私を拘束する。


遠足

2002年10月17日
先日、息子の小学校の遠足があった。

遠足のしおりに、持ち物の一覧があった。見ると、弁当・敷き物・おしぼり・水筒などの項目に混じって、「エチケット袋」という項目がある。
この、「エチケット袋」というものが、よくわからないのだ。
乗り物に乗って行くので、エチケット袋の用途は想像がつく。ビニール袋という項目が他にあるので、普通のビニール袋ではないものを要求されていることも理解できる。
では、どんなものを持っていけばいいのだろうか?
よくわからないので、我が家では、飛行機に乗るたびに機内でもらってくるディスポーザルバッグを持たせている。今年は、銘柄の違うものを2、3枚持って行きたいという息子の希望に従い、全日空、JAL、タイ航空の袋を1枚ずつリュックに入れてやった。
しかし、他の子はどんなものを用意して来ているのだろう?
実に興味深いところである。

興味深いといえば、お弁当の中身も同様だ。
小学生のスタンダードなお弁当とは、どんなものなのだろう。保育園時代ならいざ知らず、小学生となるとまったく想像がつかない。
他所のお母さんたちは、どんなに手の込んだお料理を作っているのだろうか。私の作るお弁当など、ゆで卵、ミートボール、プチトマトなどの一発食品がおかずの多くを占めており、実にお寒いものである。
しかし、そんなお弁当でも、遠足の日は1時間近く早く起きて作らなければ間に合わない。あれもこれも入れてあげたいと思えばこその親心が、品数を多くしてしまうのだ。たとえ、一発食品ばかりであろうとも・・。

子どものリュックサックの中にも、
家庭の事情がある。

うたた寝

2002年10月16日
食後、15分ほどリビングで横になった。
すると息子が、
「ママ、寒くなっちゃうよ」
と言って、私の肩口に何かをハラリと掛けてくれた。
ハンドタオルだった。
可笑しさを堪えていると、息子は、さすがにハンドタオルでは心もとないと思ったのか、今度は自分専用の小さな丸型クッションを持ってきて掛けてくれた。載せてくれたというべきか。

息子のこういう感覚は、3歳くらいの頃から成長していないような気がする。
ハンドタオルと小さなクッションが身体から転げ落ちないように気をつけながら、私は声を押さえて笑った。


愉しみ

2002年10月15日
私がHPを開設して以来、息子は毎晩私のHPを見ることを日課としている。
きょうも、パソコンに向かいながら彼は、
「きょうのトクトクショッピングは何かなぁ?(^^)」と、楽しそうだ。
トクトクショッピングとは、私のHPのトップページを開くと左下に小窓が開いて表示される広告ページのことである。
「この前はメガネだったでしょ。その次はハーブティーだったし・・」
息子は、あの広告ページが相当気に入っているらしい。
スポンサーには申し訳ないが、多くのオトナにとっては単に鬱陶しいだけの広告バナーも、楽しみにしている人が現実にいるということにハッとさせられる。

ささやかな愉しみは、人生をほんの少し豊かにする。
特に、あまり変化のない平坦な日々にある時は。

子どもの視点を見習って、小さな発見と愉しみを生活の中に見つけたいものだ。
はじめはささやかな悦びでも、それがいつの間にか、生き甲斐といえるものにまで育つことも、あるかもしれない。


テロ

2002年10月14日
バリ島で、爆弾テロとおぼしき事件が起きた。
実家の父は、ニュースを見ながら、
「これでしばらく海外旅行には行けないな・・・」
と、ため息混じりに呟いた。

父は、一度も海外旅行に行ったことがない。
行きたいと言ったこともない。
しかし、ここで、「海外に行きたいの?」と父に聞いてはいけない。
テロがあったから海外旅行にしばらく行けないのは、私たち家族とそこに居合わせた義妹たち一家なのだ。
つまり、「行けない」ではなくて「行っちゃダメ」である。
我が家と義妹夫婦が大のビーチリゾートファンであることを知っている父は、暗に釘を刺したつもりなのだろう。
海外でテロ事件や航空機事故が起こるたびに、彼は同じことを言う。

親である。

お出かけ

2002年10月13日
息子と二人で、新宿まで買い物に出かけた。
途中ファーストフード店に寄ったり、遠回りをしたり・・・。
子どもと一緒に出かけると、一人で出かけた時とは違ったさまざまな発見があり、楽しい。

息子はいつまで、こうして母親の外出に付き合ってくれるだろう。
男の子だからそう遠くないうちに、親と一緒に出かけるのなんて嫌だと言い出すかもしれない。
いつか、海外旅行も、夫と二人で行かなければならない時がくるのだろうか?
そんなことを友達に話したら、
「海外旅行だったら一緒にくるよぉ。何歳になったって・・」
と、事もなげに言われた。
さらには、
「たとえ、結婚したってついてくると思うよ。女房も子どもも引き連れてね」と笑う。
・・・てことは、何?費用はずっと親負担!?

・・・・・(--;)



ニオイ

2002年10月11日
昨日、仕事で出向いた先で奇妙なニオイを嗅いだ。
喩えれば、腐った味噌のような、赤ちゃんがミルクを吐いた時のようなニオイである。
そのニオイは、あたり一帯に終始漂っており、私はそこに滞在していた数十分の間中、軽い吐き気と戦っていなければならなかった。
近くに乾物の工場があlり、そこがニオイの発生元だという。

強い臭気に侵された鼻腔は、立ち直るのに時間がかかるものだ。その後職場に戻ったあとも、私は鼻に残るそのニオイに悩まされ続けた。
自分の身にニオイが染み付いてしまったのかと思い、髪を振ったり袖口を鼻に近づけてみたりしたが、どうもそうではないらしい。いわゆる、幻臭なのである。
結局、仕事を終えて帰宅してもなお、私は幻臭から解放されなかった。
あの場所へは、少なくとも2、3ヶ月は行きたくないと思った。

それにしても、あの付近の住民たちは、いったいどうやってあのニオイに耐えているのだろう?
住民どころか、ニオイの根源である乾物工場の従業員たちは??
日々同じ臭気を嗅いでいれば、嗅ぎ慣れるということがあるのだろうか。見慣れる、耳慣れる、というのと同じように。
もしかしたらそこにも、あの「毎日マジック」が効いているのかもしれない。

だとすれば、人間って、本当に凄い。

リサイクル

2002年10月10日
実家にて。
父が、撮影済みのフィルムをカメラから取り出し、引き出しにあった空のフィルムケースの中に入れた。
そのフィルムケースを手に取って眺めていた私の息子が、不思議そうに言う。
「これって、本当に種が入ってるの?」
そばにいた母が言った。
「フィルムが入ってるに決まってるでしょう。どうして種・・・」
母は吹き出した。
フィルムケースにはマジックで、「アサガオの種」と黒々と書かれていたのだ。

私の実家では、昔からこういうことが珍しくない。
「ゴマ」と書かれたコーヒーの瓶に海苔が入っていたり、
「きなこ」と書かれたお茶の缶にスズムシの餌が入っていたりすることがたびたびある。
いつだったか、料理中の母に、「カツオブシを取って」と言われたので茶箪笥の中を探したがどうしても見つからない。
ないわよ、と言うと、母は毅然と言った。
「だしの素、って書いたココアの缶があるでしょうっ」
・・・・わかるか、そんなの。

リサイクルした物を、またリサイクルしてしまう。
これぞ、究極のリサイクルなのかもしれない。
ならばせめて、上書き保存して欲しい。でなければ、別名で保存を・・。
嫁に出た娘の、ささやかな希望である。


山羊

2002年10月9日

知人宅に届け物をしての帰り道。
駅近くの商店街で、面白い名前の小料理屋を見つけた。
看板には、「メー」とある。
ヤギか・・・と思いながら通り過ぎた。  
しかし、さすがに気になって振り返ったところ、縦書きの方の看板が目に入った。
「十一」

疲れている。
まだ水曜日だというのに・・。


あいさつ

2002年10月8日
今朝また、あの人から挨拶された。
その女性とは半年ほど前から、週に2回程度自転車ですれ違う。
歳の頃は、40代半ばといったところか。
すれ違う場所は駅の近くの商店街、決まって朝である。
彼女はいつもすれ違いざま、「おはようございます!」と威勢のいい声で私に挨拶をしてくれる。私も反射的に「おはようございまーす」とにっこり微笑んで返しているものの、実は彼女が誰なのか、さっぱりわからないのである。
初めのうちは、先方の人違いかと思った。
しかし、どうやらそうではないらしい。彼女の確固たる挨拶と笑顔に、やがて私は、私の方が「人忘れ」をしているのだと確信した。
いったい、誰なんだろう?
どうして私を知っているの?
どこかで見たことのある顔、と思えば、思えなくもない。
ナース、歯科助手、コンビニの店員、小学校の先生、学童の先生・・・
思いつく限りの職業のユニフォームを、イメージの中の彼女に着せてみた。しかし、どれも今ひとつしっくりこない。
そして今朝も、ベージュのジャケットを羽織った彼女は、鮮やかな挨拶を投げて私の横を走り去って行った。

いつの日か、あの人がどこの誰なのか、私とどんな関係がある人物なのか、すべてが明らかになる時がくるのかもしれない。
その日のくるのが、今の私には密かな楽しみだったりする。

人と人は、
意外な所で繋がっていたり、
繋がってしまったりするものである。

良くも、悪くも。



ペーパー

2002年10月7日
地下鉄の某駅でトイレを利用した。
そのトイレには、トイレットペーパーがない。
したがって、手持ちのティッシュがない人は、入り口近くにある自販機で100円のポケットティッシュを購入しなければならない。
男性はともかく、女性はトイレに入る以上、必ずペーパーを使用する。
つまりそのトイレには、「絶対に必要な物」がないということになる。
事実、私が洗面台で手を洗ったり髪を直したりしているたった数分の間に、3人の女性が次々に自販機でペーパーを買った。
これはけっこういい収入になるのかもしれない・・。そんなことを考えながら、私はトイレを後にした。

バンコクの観光地の公衆トイレは、有料だった。
何バーツだったか忘れたが、たしか日本円にして何十円というところだったと思う。
夏休みに行ったバンコクの、有料公衆トイレをなつかしく思い出した。

夫婦

2002年10月5日
昼間から私の実家へ遊びに行っていた息子が、夕方になって
「おじいちゃん家でごはん食べる」と、携帯電話で言ってきた。
我が家は今夜、駅の近くの串揚げの店で夕食する予定だった。息子が行かないため、いきおい夫婦二人だけの外食となってしまった。

夫と二人きりで外食することは、滅多にない。
私は家を出る前から、なんとなく気が重かった。
子どもがいる夫婦は往々にして、子どもを核にして関係が成り立っているようなところがある。そのため、子どもがいないとどうも間がもたない感があり、居心地が悪い。
ところが、今夜の夫はいつになく上機嫌で、串揚げの店での彼は終始喋りっぱなしであった。

夫とは、知り合って1年後には結婚していた。さらに2年も経たぬうちに子どもが生まれ、たちまち3人家族になった。
要するに、私たちは「二人きり」をあまり経験していないのである。
結婚前は、確かに人並みにデートもしたはずだ。
しかし今となっては、どんな所でデートしていたか、どんな店で食事をしたかなど、まったく思い出せない。
恋人歴よりも家族歴の方が圧倒的に長いためだろうか。

いつか息子も親離れをする時がくる。
その後には、夫婦二人きりの生活が待っている。
その時私たちは、上手に「二人きり」をこなすことができるだろうか?
ぜんぜん練習してないけど・・・。

そんなことを考えながら食べた串揚げ料理だった。



遺伝

2002年10月4日
昨日、少し早めの誕生日プレゼントとして、息子にパソコンのソフトを買ってあげた。
ゲームソフトである。
ディズニーキャラクターたちと旅をしながら、次々に謎解きをしてゆくというストーリーになっているのだが、その謎解きというのが、すべて算数の計算問題になっているという趣向だ。
三度の飯より算数が好きな息子は、この仕掛けに狂喜した。
おもしろい、おもしろいと何度も言いながら、昨夜の彼は結局、深夜11時過ぎまで自分のパソコンの前から離れようとしなかった。

私は子どもの頃から算数が苦手である。
この世の数学的なるものすべてが苦手であると言ってもいい。
その私の子どもが大の算数好きときているのだから、遺伝なんてあてにならない。
外見は私と「同じ顔」と言われるくらいよく似ている息子だが、中身はひとつも似ていない。
まさに親子の妙である。

新・愛の嵐

2002年10月3日
昼の連ドラ「新・愛の嵐」が先週で終わった。
職場の休憩室で殆ど毎日見ていた私は、一抹の寂しさをおぼえている。

主演は藤谷美紀さんと要潤さんだった。
この要潤さんという男優だが、彼を初めて見た時私は、
だめ、タイプじゃない・・という印象をもつのみだった。
しかしその印象は、毎日ドラマの中の彼を見ていく間に、少しずつ変わっていく。
「毎日」の力というのは、凄い。
毎日の積み重ねは、時に恐ろしいほどのエネルギーをもつ。それは生活習慣に於いても、恋愛に於いても、仕事に於いても、恐いほどの影響力を人に及ぼすことがあるようだ。
そして、その毎日マジックによってか、タイプじゃなかったはずの要潤氏は、やがて私の心の中に見事に入り込んでしまった。

知人や同僚の中には、この番組で要潤氏の熱狂的なファンになってしまった人が少数ではあるが、いる。彼女たちは写真集を買ったり、他番組出演の情報交換などし合い、今もキャアキャア騒いでいる。
この際私もカミングアウトして、彼女たちの仲間入りをすべきところなのかもしれないが、どうもそれは私のキャラとズレる。
やはりここは、静かに遠くから見ているファン、というスタンスを守るべきだろうか。

要するに、単なる隠れファン・・・。


おたふく風邪

2002年9月25日
7歳の息子が、おたふく風邪にかかった。
予防接種を受けているのだが、軽くかかってしまうこともあるのだという。
困った。
私は現在、とても仕事を休める状況ではないので、実家で面倒をみてもらう他はない。
子どもがおたふく風邪だと話すと、実家の母は言った。
「右?左?」
何が?と聞くと、母は平然と、
「ほっぺたよぉ。右なの?左なの?」とくる。
腫れているのは左だけど・・・・と私が言うと、母はしたり顔で言った。
「じゃ、右にも感染るわね。」
なにぃ??
彼女は、おたふく風邪をほっぺの病気だと思っていらっしゃるらしい。
しかも、左右のほっぺが別個にかかると考えているようだ。
猛烈な勘違いをしている。
さすが、私の母だけある。

素人にかかっては、ムンプスウィルスもかたなし・・というところか。


男性

2001年7月7日
私の場合は、少し極端かもしれない。

男性は、大きく分けて2種類になる。
セックスアピールを感じる人と、そうでない人。
もちろん、私の極めて身勝手な感覚による分類である。

太っている、痩せている、背が高いなどという
身体的条件は関係ない。
顔立ちや年齢も関係なし。
なにがどうだと前者になり、あるいは後者になる
のか、私にもわからない。
はっきりしているのは、はっきり分れる、という
ことだけだ。
もちろん、昔からこうだったわけではない。
ここ数年の間に、この傾向は強くなったように思う。

セックスアピールありグループの男性には、異性の
匂いを常に感じ、近くにいると緊張感さえもってしまう。
一方で、そうでないグループの男性については、
異性として見ることが殆どできない。
その人に性器があることも想像できないくらいである。
どうしてこうも極端なのか、自分ながら可笑しくなる。

ちなみに、夫は後者のグループに属する。
よかった。
家庭に居てまで緊張感を感じ続けたのでは、
身がもたない。


男運

2001年6月24日
抽選で旅行が当たった。
正確には、我が社が社員の福利厚生のために
契約している全国300軒あまりのホテルの
いずれかに、夏休み中に宿泊できる権利を得た、
ということである。
社内の抽選とはいえ、数万人を数える社員の中で
行われるものであるため、かなりの高倍率になる。
海外旅行の前にもう一度温泉に行きたい、と
駄々をこねていた夫は、小躍りして喜んだ。

私は昔から、くじ運が強い。
夫には、
「男運は悪いけど、くじ運はいいの」
と言ってある。
もちろん、冗談としてだが。
夫も、何か自信があるらしく、
その冗談をにこやかに笑って受けとめている。

実際は男運もいい。

特に、結婚後は。

毒気

2001年6月23日
お風呂場にゴキブリがいた。
珍しいことである。
築5年の我が家は、ホルムアルデヒドの影響なのか
はたまたシロアリ駆除が効いているのか、
ゴキブリが出ない。
年に一度か二度、玄関先や風呂場にふらふらと
迷いこんでくるのがいる程度である。

1年生の息子が私の声を聞きつけて、風呂場に
やってきた。
「あっ、これがゴキブリなの?大きいんだね、意外と。
 羽もあるんだ・・」
珍しがって覗きこんでいる彼に、初めて見た?と
訊ねると、
「うん!テレビや本では見たことあるけどね」
と息子。
平成の都会っ子は、初めて見たゴキブリに興奮の面持ちで、
羽があるってことは飛べるのかなぁ?などと言いながら
目を輝かせて真っ黒な虫に見入っていた。

それにしても。
我が家に入ってくるゴキブリは、いずれも
家人に発見された時はすでに弱っており、
足取りもヨロヨロという状態なのだ。
よって、いつもあっけなく仕留められてしまう。
考えてみれば失礼な話しである。
ゴキブリさえも住めない家だというのか。

我が家は、相当に毒気が強い家らしい・・



夏の旅行

2001年6月17日
一ヶ月ほど前に、夏休みの旅行の予約を済ませた。
玄関ホールの電球が切れても半月も放っておく
我が家だが、遊びの話しとなると行動は素早い。

旅行が決まり、いちばんはしゃいでいるのは
例によって夫である。
ルームサービスで夜食をとりたい、だの、
現地で美味しいピザの店を見つける、だの、
ホテルのプールで泳ごう、だのと、
ささやかな夢を毎日語っている。
一年生の息子はといえば、旅行が決まった
時に一言、
「またドルか・・・・」
と呟いて、それきりさしたる関心を示さない。
そして私は、一週間の旅行中、日本に残して行く
人とどうやって連絡を取るべきか、そのこと
ばかり考えている。

息子よ。
来年はバーツかウォンにしよう。
一週間は、長すぎる・・。

夫には悪いけれど。


靴下

2001年6月16日
夜、お風呂に入るために靴下を脱ごうとして
妙なことに気づいた。
左右の靴下の色が微妙に違う。
よく見ると、くるぶしのラインの本数が左右
違うではないか。
我ながら可笑しくなり、一人で笑い出してしまった。
息子を呼んで、「ほらほら、見て・・・」と
左右違う靴下を履いている足を見せた。
6歳の息子は、私の足を見るなり、にっこり笑って言った。
「ママ、ぼくの靴下履いちゃったの?」
よくよく見れば、右は息子の靴下だった・・・。

大きくなったものだ。
ついこの前まで赤ちゃん靴下を履いていたのに。
間違って履いた靴下に、息子の成長を知らされる。

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