2003年3月12日
トイレの洗浄剤が終わったので、付け替え用を買ってきた。
例の、タンクの上に置くタイプである。
ホルダーに取り付けようとして、ハッとする。
付けられないのだ。
捨ててしまったパッケージをゴミ箱から拾い上げ、しげしげと眺めてみる。
どうやら、間違って別のメーカーの付け替え用を買ってしまったようだ。
パッケージの外観はどう見てもそっくりだ。
本体のサイズも色も、ほとんど同じ。
では何が違って取り付けられないのかといえば、「穴」なのである。
ホルダーに差し込む穴の大きさと位置と形が、微妙に違うのだ。
こんなに類似した商品を売り出すのなら、いっそ穴の形状もまったく同じにしてしまえばいいのに・・・・。
それとも、この微妙な穴の具合が、メーカーそれぞれのウリだったりするのだろうか。
たかが、穴なのに。

結局、悔しさのあまり、ホルダーごと買い換えてしまった。
きょうから我が家のトイレには、新しい洗浄剤が置かれている。
穴の違いによる使い勝手については、まだはっきりしていない。


シチリア

2003年3月11日
メール友達が、今、仕事でシチリア行っている。
「行ってらっしゃい(^.^/~~」と、にこやかな顔文字で送り出したものの・・・
シチリアって、どこ?(^^;
というより、シチリアって何?
都市なのか、島なのか、それさえも私にはわからなかった。
世界地図を思い浮かべれば、だいたいあっち方面、ということくらいは(すごく大雑把に)わかるのだが具体的にどこなのかは???である。
海外旅行大好き人間の私だが、ヨーロッパにはこれまで縁も関心もなかったため、あちら方面にはまったくの門外漢なのだ。

職場で同僚に聞いてみた。
シチリアって、どこ?
「島ですよね、シチリアって・・・それしかわからないです。どこの国か?わからないですぅ・・・」
私同様に海外好きの彼女でも、やはり知らなかった。
だめだよ、ハワイばっかり行ってちゃ。
私もだけど・・。

いよいよ、わくわくしてきた。
私は、自分の知らないこと、わからないこと出会うたびに、持ち前の強い好奇心がむくむくと湧き上がり、妙な興奮をおぼえるという性質をもっている。
この厄介な好奇心に翻弄されて、これまでずいぶんと多くの時間を無駄に使ってきたような気がする。

シチリアは、南イタリアにある島だった。
かの「冷静と情熱のあいだ」の舞台、イタリア!
地中海の十字路、などと呼ばれているらしい。

ほら、すぐこうやってハマッちゃう・・・(--;)
私のことだから、そう遠くないうちにイタリア旅行を計画してしまうことだろう。

自分の好奇心が、手に負えない。

すずらん

2003年3月9日
花屋の店頭に、気の早いすずらんの鉢植えが並んでいた。
すずらんは、きらいだ。

昔、恋人からすずらんの鉢植えを贈られたことがあった。
彼はその少し前に地方の支社に転勤し、私たちは遠距離恋愛をスタートさせたばかりだった。
遠く離れてしまった彼からの思いがけないプレゼントを私は無邪気に喜び、毎日水をあげて可愛がって育てた。
しかし後日になって、彼が、私に贈ったものとまったく同じすずらんを別の女性にも贈っていたことが発覚する。
当然のごとく、私たちは大喧嘩になった。
最終的には、彼がブランド物のバッグを私に買い与え、それをきっかけに私たちは仲直りをしたのだった。

以来、すずらんの一件は私の中でちいさなトラウマとなった。
買ってもらったバッグも、使うたびにあのケンカを思い出すので、何度か使っただけでしまいこんでしまった。
バッグには、罪はない。
もちろん、すずらんにも。

今でも、すずらんを見ると暗い気持ちになる。
青かった頃の自分を嘲る意も含めて。


インフルエンザ

2003年3月8日
昨夜、息子が高熱を出した。
久しぶりの40度である。
朝になるのを待って、病院に連れて行った。
夜中にたくさん汗をかいたせいか、息子の熱は朝方には下がっていた。

美人小児科医は、一夜の高熱を乗り越えてもはや元気いっぱいの息子を診察したあと、
「一応インフルエンザの検査、しますか?どっちでもいいですよ。たぶん、違うから」と、さして関心なさそうに言った。
息子も私も11月にインフルエンザの予防接種を受けているが、心配なので一応検査をしてもらうことにした。
結果は、クロだった。
A型が検出されたという。
若き女医はこの結果が意外でならなかったらしく、はなはだ不本意、という顔で、
「予防接種のおかげですね。インフルエンザの典型的な症状がまったく出ていませんから。予防接種を受けていたのでこんなに軽いんです。実に、驚きました」
と言った。

病院の待合室で検査の結果待ちの間に、売店をのぞいてみた。
入り口の棚にありとあらゆる週刊誌や月刊誌が、肩を重ねて並んでいる。
マンガ雑誌、テレビガイド、女性誌などにまじって、1冊だけ見慣れない雑誌があった。
ラジオライフ、と表紙にある。
マニアックな雑誌のようだ。
人の趣味って、いろいろなんだ・・・。
ラジオライフを買って行く患者さんの顔を想像しながら、私は息子にお菓子を買い与えた。

応用

2003年3月7日
朝起きてキッチンに行ったら、カレー鍋が洗い桶の中に沈んでいた。
深夜に食事をした夫が、空になったカレー鍋を洗い桶に入れたのだろう。
おかげで、洗い桶に入っていた罪もないマグカップや小皿や茶碗までが、カレーまみれだ。
「カレー鍋は洗い桶の中に入れないで」
起きてきた夫に、これまで何度となく話してきた我が家のキッチンルールを、再び言い聞かせた。
「ぼくは洗い桶に鍋なんか入れていない」
そう言う夫に、まっ黄色の現場を見せて納得させる。

夫は昔から、自分のやったことや言ったことをすぐに忘れてしまう癖がある。
これでよくビジネスマンが務まるものだと、いつも私は感心している。

最近では、夫のこの欠点を応用し、多少の脚色やでっち上げを加えて話してみることがある。
「私、明日は飲み会があること、以前話したわね?」とか、
「○○を買ってくれるって約束していたわよね」などという具合に。
多少の脚色も、舞台に載せてしまえば揺るぎない事実になるものだ。

人の欠点は、泣かされたり悩まされたりするだけでなく、応用すべきだ。
ということも、結婚から教わった。


お雛様

2003年3月5日
ひなまつりは終わった。
トップページのお雛様を早く片付けなくちゃ・・・・と思いつつ、
億劫で、なかなかできずにいる。
まぁ、いいか・・・
お嫁に行けなくなる、と心配する必要はもうないのだから。

最近は、娘がお嫁に行かないように、とおまじないをかけるつもりで、
わざとお雛様を片付けない親がいるらしい。

お嫁に行くことが、必ずしも女の幸せとは限らない。
そんな当たり前のことに、結婚してから気づくのは、幸せなことなのだろうか。



ひなまつり

2003年3月3日
昨年の今頃、「ミニモニ。ひなまつり!」という曲が流行していた。
いろいろな所で繰り返し耳にした曲であったが、何度聴いても歌詞がよく聞き取れないところがあった。
♪女の子は願ってる/ いつかは誰かと雛関係/ ってイキたいな・・♪
こんな感じに聴こえるフレーズがあるのだ。
雛関係??それは、どんな関係だろう?
何か、新しい関係の持ち方なのだろうか?
雛関係・・・。確かに、ちょっと意味深な言葉かもしれない。
何だろう、雛関係・・・。
そんなぼんやりとした疑問を抱えたまま、昨年のひなまつりを通り過ぎた。

先日、ある所でこの曲を1年ぶりに聴く機会があった。
そして、謎がやっと解明したのである。
あの歌詞は、
♪女の子は願ってる/ いつかは誰かと雛壇へ /行きたいな・・・♪
だった。
雛壇へ。要するに、結婚式がしたい、という意味なのだろう。
なーんだ・・・。つまらない。
私は、ちょっとがっかりしてしまった。

雛壇なんかに行くよりも、雛関係のままでイッていた方が気持ちいいのに・・。
雛壇へ上ってから10年も経ってしまった私の、それが実感である。

マッサージ

2003年3月2日
買い物の途中で見つけたマッサージ店に入った。
マッサージと一言で言っても、いろいろな種類がある。
私は単なるマッサージファンに過ぎないので専門的なことはわからないが、
思いつくだけでも、アロマテラピー、指圧、ハワイ式タイ式台湾式などのインターナショナル系、
整体、スポーツ、などがある。まだたくさんあるのだろう。
初めて入ったきょうの店は、リラクゼーションという看板を掲げていた。
なんでもあり、というところか。

店には、数人の施術者がいた。
若い女の子から年配の男性まで、施術者の顔ぶれはさまざまである。
時間の関係で、15分間のクイックコースをオーダーした。
クイックコースの場合は、どの部分をマッサージするか客が決めることになっている。
私は「肩と首」と担当者に伝えた。
私を担当したセンセイは、おそらく整体師なのだろう。マッサージの仕方が整体系であった。
彼は、私の肩と首よりも、むしろ腰の方に関心をもったらしい。
しきりに私の両脚を揃えては、左右の脚の長さが違っているのを繰り返し確かめるのである。
「腰は、痛くありませんか」
「どちら側の腰に違和感があります?」
質問も、腰に集中している。
結局、15分間の施術の間、合計6回にわたって彼は私の脚を揃えては腰を押した。
オーダーは肩と首なのでそちらも申し訳程度に揉んではくれたが、センセイは私の腰に相当の未練が残ったらしい。
次回は30分以上のコースで全身をやった方がいい、と最後にセンセイは私にそう言い渡した。

肩と首よりも大きな問題を抱える私の腰に、センセイは気づいていたのだろう。
その問題がナニに起因するか、まで気づいたかどうかはわからないが。

おみやげ

2003年3月1日
夜、ちょっとした集まりに出向いた。
そこで私は、憧れの人からおみやげをいただいた。
「この店のはとても美味しいから、一度食べてみて」
きれいな箱に納められているそれは、大学いもだった。私の好物のひとつ。
箱に顔を近づけてみると、甘くて香ばしい香りがたまらない。

数ある野菜類の中で、食べる人にもっとも幸福感を与えてくれる野菜はさつまいもだと、私はそう思っている。

今夜のお夜食は、大学いも。
ひとくちごとに、幸せを噛みしめながら・・・・。


テツandトモ

2003年2月28日
美容院で読んだ週刊誌の表紙を、テツandトモが飾っていた。
彼らは、どうしてこんなに売れてしまったのだろう。
その昔、彼らが「ボキャブラ天国」に出ていた頃から、私はテツandトモのネタが好きだった。
NHKの「爆笑!オンエアバトル」にも、彼らが出演するのをいつも楽しみにしていた。

昔から同じようなネタで笑いを取ってきた彼らが、どうして今になってこんなに売れたのか。
このようなブレイクを果たしたお笑いグループは、例外なくすぐに飽きられる。赤ちゃんのオモチャのように。
毎日必ずいくつかのテレビ番組に出演している彼らを、ハラハラしながら見ているファンは私だけではないと思う。
彼らが「また出てる」から、「まだ出てる」に変わる日が、一日でも遠いことを祈っている。

ドレッシングは、ピエトロを使っている。
あのCMが好きだ。
登場するのは30歳くらいのカップル。二人は、スーパーでピエトロのドレッシングを買う。
次のシーンは、ダイニング。カレが、空になったサラダボールから、器の底に残ったドレッシングを飲んでいる。
「外でも飲んでるんでしょう」と言う、カノジョ。「飲んでないよ」と、カレ。

白昼のダイニング、というシチュエーションがいい。
二人は新婚夫婦、恋人同士、どちらだろうか。
ランチの後は、どこに行くのかな。
二人でどんな休日を過ごすのだろう。この部屋で。
あのCMを見ていると、いろいろな空想がひろがる。

恋人と手作りのサラダでランチするようなデートをしたことがない。
それを実現するには、恋人か私のどちらかが一人暮らしのキッチンを所有していなければならないからだ。
繁華街やテーマパーク、リゾート地でのデートばかりだった私には、あんな白昼のダイニングデートは夢だった。
そして今も、夢は夢のままだ。
ピエトロのドレッシングは、家族と食べても、もちろん美味しいけれど。

赤い花

2003年2月26日
小学2年生の息子に、算数のノートが終わっちゃったから買ってきて、と頼まれた。
算数のノートといっても、店頭には何種類も並んでいる。
スーパーに買い物に行く前に、ノートの表紙に何の写真がついているものを買ってくればいいのか、
息子に訊ねる。
息子は、
「真っ赤な、おはなの写真だよ」と言った。
居合わせた私の母が、笑って言う。
「それじゃサンタクロースだね!」

それを言うなら、トナカイ・・・。

まだ、水曜日。
今週は長い。

また、エアコン故障

2003年2月24日
きょうの東京は、みぞれ混じりの雨。
この寒さの中、我が家のエアコンはまたまたクラッシュしている。
現在のリビングの室温は、10℃。
再び異変が起きたのは、1週間ほど前である。
症状は前回の故障の時と同じ。
ただちに電気店に連絡をし、日曜日になるのを待って修理にきてもらった。
前回と同じコンビがやってきた。

すでに顔なじみの電気屋コンビは、室外機を一目見るなり絶望したように言った。
「これはもう、交換ですね。室外機と両方ともです」
電気屋が指さすところを見て、驚いた。室外機の排気口に霜がびっしりとついているのだ。
室外機にこのように霜がつくことは、通常ではないことだそうだ。
どこが故障しているのかわからないがおそらく出荷時からの異常だろう、と電気屋は言った。
要するに、初期不良なのだ。
まだ十分に保障期間内であるため、無論、交換は無料である。
結局、次の休みに交換のための工事をしてもらうことになった。
ウィークデーの我が家は誰もいないため、土曜日まで取り付け工事をしてもらうことができないのだ。
また週末までこの不能エアコン暖房だけで生活するしかない・・・。
今度は、私が絶望する番だった。

先週、私がエアコンの異常に気づいて、説明書を見たり電気店に修理の依頼をしたりする様子を横目で見ながら、夫はのんびりとした調子でこう言っていた。
「きみは寒がりなんだな。ぼくはこの程度エアコンが動いていれば我慢できる。そんなに急いで修理を頼むほどのことでもないと思うが」
たまたま気温の高い日が続いていたため、夫はエアコンが効いていると勘違いしていたのかもしれない。
しかしきょう、修理に訪れた電気屋氏が「もう交換しなければ駄目」だと言った、と私が伝えると、
「だろう?ぼくもそうだと思ってた」
と、夫は言った。ぬけぬけと。

このオトコも初期不良か。

タイ料理

2003年2月23日
夕食はタイ料理の店に行った。
夏休みに行ったプーケット以来のタイ料理である。
独特の香辛料にアジアンリゾートでの思い出が甦ってくる。

私は、辛い料理があまり得意ではない。
プーケットに行った時も、レストランで料理をオーダーするたびに、
「あまり辛くしないで」と頼んだ。
きょうの料理も、タイ料理としてはさほど辛いものではなかったはずだ。
けれども私は額に汗を浮かべ、パイナップルジュースで口直しをしながら、頑張ってトムヤンクンやグリーンカレーを食べた。
しかし、夫は違う。
ライスの上に、グリーンカレーをだらだらと皿から溢れ滴るほどかけて、美味しそうに食べている。
生春巻も、唐辛子がたくさん浮いているタレをジャバジャバつけて食べていた。
時々、「ああ、辛い」と嬉しそうに言いながらである。

人の味覚には、どうしてこんなに差があるのだろう?
食事をしながら、考えこんでしまった。
これほど舌の感覚が違っているのに、ひとつ家に住んでいていいのだろうか。
この人は、毎晩私が作る料理を本当に美味しいと思って食べているのか。
疑問は尽きない。
回答は聞きたくないけれど。

また、腋の下

2003年2月22日
ここ数日、一人でお風呂に入っている8歳の息子に訊いてみた。
「腋の下ちゃんと洗ってる?」
どうして?と言う息子に、知り合いの3歳のお子さんの腋の下が黒かった、という話をしてあげた。
すると息子は言った。
「どうして腋の下が黒いの?ムダ毛?」


腋の下

2003年2月21日
先日、知人のお子さんの着替えを手伝う機会があった。
その子が肌着に手を通そうと腕を上げた瞬間、私は息を呑んだ。
腋の下に黒い筋が幾本も浮き上がっているのだ。
垢である。
3歳になったばかりの女の子が毎晩ひとりでお風呂に入っているとは考えにくい。
おそらく母親と入浴しているはずだ。
母親はごく普通の女性である。特別不潔なわけでもだらしない人でもない。
単に、子どもの腋の下を洗ってやることにまで気が回らないだけなのだろう。
「ママに、ここ洗ってもらおうね」
と、小さな声でささやくと、色の白い、愛くるしい顔立ちをした女の子は、丸い目をぱちぱちさせて、うん、と頷いた。

自分では気づかない身体の部位が汚れている。
これって、誰にでもありうることなのかもしれない。
お風呂で身体を洗う時の癖というものが、誰にでもある。
あの日以来、お風呂で身体を洗う時、妙に神経質になっている自分が可笑しい。

人の失態までも自分のストレスにしてしまうなんて。
これじゃ毎日、疲れないわけがない。

インコ

2003年2月19日
実家で飼っていたボタンインコが死んだ。
新婚の頃、仕事で毎晩帰宅の遅かった夫が、私が一人で寂しくないようにと買ってくれたインコだった。
その後私は妊娠し、生まれた息子がアトピー体質だったためインコを飼うことができなくなり、実家に預けたのだった。そのまま10年が過ぎてしまった。
お菓子の箱に入れられた私のインコは、幼鳥の頃と変わらぬ美しい羽のまま冷たくなっていた。

インコを飼い始めたばかりの頃の、ある日。
仕事を終えて私が帰宅すると、当時まだ幼鳥だったインコが、鳥かごの片隅に羽を丸めてうずくまっていた。
迷った末に私は夫の会社に電話をかけ、鳥の具合が悪いのでこれから動物病院に連れて行く、と告げた。
深刻な顔で電話を切った夫に、心配をした上司が、家で何かあったのか、と訊ねてくれたそうだ。
夫はまじめな顔で、「鳥の具合が悪いそうです」と答えた。
すると上司は笑って、「いいなぁ、新婚って!」と言ったという。

あれから10年。
インコの成長とともに、かの新婚家庭も十分にこなれた。
もしかしたら、十分すぎるほどに。

バレンタインデー

2003年2月18日
バレンタインデーの日。
小学2年生の息子は、同級生の女の子からチョコレートをひとつもらった。
チョコは短い手紙を添えられて、自宅の郵便ポストの中にチョコンと入っていた。
1年前のバレンタインにも、息子は同じ子からチョコをもらっている。
ホワイトデーに、息子と二人でちょっとドキドキしながらお返しを持って彼女の家を訪ねたのが、昨日のことのように思える。
チョコをもらって、今年も息子は大喜び。
今年はお返しを何にしようか、と息子と私はあれこれ考えて楽しんでいる。

あと何年だろうか。
こんな風に、母子でバレンタインのお返しを選んだりできるのは。
子どもの成長はうれしいが、一抹の淋しさも伴う。


欠品

2003年2月14日
先日買取店に預けてきたFMVの査定結果が出た。
欠品がひとつあったため、500円マイナスだという。
それを除けば、買い取り価格の上限満額という結果であった。
欠品は「FMVの基本操作」というマニュアルだとのこと。
欠品なんかあるはずはないのに・・・。
納得がいかない。

私は、時に自分でも面倒になるほど几帳面な性格の持ち主だ。
これまで買ったパソコンの付属品はすべて、それぞれの箱に入れたまま保管している。
FMVの付属品も、各種CD-ROMからAOLの100時間無料サービスのリーフレットにいたるまで、ひとつのこらず箱に入れておいたはずなのに。
しかし、ないと言うものは仕方ない。
昨日から、家の中を山狩りよろしく大捜索しているが、未だ件のマニュアルは見つからない。
機種は違うが同じFMVを持っている夫にさえ嫌疑をかけ、書庫を探させてみたが、怪しげな本が次々に出てくるばかりで目的の冊子は見つからなかった。

500円が惜しいのではない。
リカバリまでした清い体で我が家にきた時と同じ状態にしてお嫁に出してあげようと思っていたのに、嫁入り道具がひとつ欠けていたという事実がショックなのだ。
タイムリミットは迫っている。もう、あきらめるしかない。
なんだか、ひどく悔しいけれど。

懐かしのメロディー

2003年2月13日
「懐かしのメロディー」系の番組は苦手である。
アニメやテレビ番組の特集は、まだいい。
でも歌はいけない。
古い流行曲を聴いていると、当時の思い出や、学校・職場で悩んでいた人間関係、恋愛沙汰などの記憶が次々に甦ってきてしまうため、煩わしくてならないのだ。
どうやら歌というものは、その曲が流行していた頃の思い出を伴って脳に記憶される性質のものらしい。
夫はその手の番組を好んでよく見る。
リビングで懐メロ番組が始まると、私はテレビからできるだけ離れたいが一心でキッチンや洗濯機のある洗面所に逃げ込む。そんな日は家事が捗って仕方がない。

昨夜、夕食を作り終えて食卓に着くと、テレビで「超豪華!あの人は今」なる歌番組がやっていた。
息子が気を利かせてすぐにチャンネルを変えてくれたものの、そちらでは「歌の大辞テン!!」が始まってしまった。昨夜は昭和63年の特集だった。
観念して、それを聴きながら夕食を食べる。
昨夜の夕餉は、昭和の終わりの味がした。

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 >

 

最新の日記 一覧

<<  2025年5月  >>
27282930123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

お気に入り日記の更新

日記内を検索